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(2012/12/17)

ODSの活性化で音楽ビジネス拡大の兆し〜新規参入相次ぎ新市場として定着


『「Perfume WORLD TOUR 1st」シンガポール公演 ライブ・ビューイング』公開:11月24日、価格:3000円(税込)配給:ライブ・ビューイング・ジャパン

 2012年は映画館で非映画コンテンツを上映するODS(Other Digital Stuff)市場が急速に拡大した。08年より開始した松竹、東宝、ティ・ジョイなどに加え、配給・製作でプレイヤーも急増している。

 本年一気に拡大した注目市場として、映画館で非映画コンテンツを上映するODSが挙げられる。08年ごろより松竹、ティ・ジョイ等の映画館や、ソニーPCLなどがミュージカルや歌舞伎等の上映・配給を開始。

 その後、09年の3D映画ブームが追い風となり、全国の映画館でデジタル設備が急速に整い、現在では、TOHOシネマズだけでも50館で衛星受信でき、16館にひかり回線も引かれ、ODS市場が活性化し始めた。

 11年に入るとODS事業に参入するプレイヤーも増加。昨年6月にライブ・ビューイング・ジャパンが設立されると、本年には47コンテンツを上映するなど、ほぼ毎週のようにODSを実施。このほか、“ライブシネマ”の名称で東京事変や長渕剛の公演を生中継したMMW。

 さらに、東宝ではODS事業室が新設され、音楽系ドキュメンタリー作品の製作・配給を実施。収録モノでは、ワーナーマイカルも中島みゆきのライブ映像作品を80館規模で上映するなど、特に音楽関連のODS上映が急増した1年となった。

 本年だけで約70作品を上映したTOHOシネマズの小林秀司氏(営業本部 番組編成部 番組編成室 ODS担当)は、「日程が重なってしまうケースも増えてきており、音楽関連で言えば、今年くらいが上映数としては上限かもしれません。ただし、動員で見ると、80%近くまで席が埋まる例はまだまだ少なく、ビジネス的には成長の余地は大きく残っていると感じています」と語る。また、本年はイベントやライブの生中継で成功例が多かったという。

「DVD・BD用の収録と同時に行うケースが多いため、実施しやすいという点があり、何より、ツアー最終公演などプレミア感を演出しやすい点が大きいですね。一方で、収録モノには、そこに難しさがあります。山下達郎さんや、中島みゆきさんでは成功しましたが、それも1回やってしまうと、1年間は空けないと、プレミア感は薄れてしまうでしょう。また1週間以上の上映となると、ライトユーザーを呼び込む必要があります。そのためには宣伝費も必要。大きく広げていくには、さらに斬新なアイデアが必要だと感じています」

 ただし、CD・DVDのプロモーションとの連携という面では成果を得たという。音楽業界全体で推進している音楽BDとODSをどう組み合わせ、双方の活性化に繋げることができるか、来年以降の課題と言える。



ライブ・ビューイング・ジャパンの主な音楽系ODS上映(2012年)
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