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(2012/08/13)

“笑って泣けるドラマ”で視聴者の心に残る作品づくり 『ゴーストママ捜査線〜』


『ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日』NTV系にて毎週土曜21:00 〜放送中


日本テレビ放送網 制作局 プロデューサー 加藤正俊氏
1968年生まれ。92年に共同テレビに入社後、95年に『木曜の怪談・怪奇倶楽部』でプロデューサーに就任。『ハッピーマニア』や『お水の花道』を手がけ、01年に日本テレビに入局。『ごくせん』シリーズ、『バンビ〜ノ!』、『働きマン』、『キイナ〜不可能犯罪捜査官』、『美丘 君がいた日々』などを担当。

 『ごくせん』でコメディエンヌとしての仲間由紀恵の魅力を引き出した加藤正俊プロデューサーは、「仲間さんの30代の代表作を作りたい」という思いから『ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日』を手掛けたという。加藤氏がドラマ制作で心掛けるのは“チーム力”。スタッフも出演者も一丸となった作品は、「画面を通して表れる」と語る。

 初回視聴率が15.2%と好スタートを切った『ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日』。日本テレビの人気ドラマ『ごくせん』で2002年ゴールデン枠の連続ドラマ初主演を飾り、大ブレイクした仲間由紀恵をメインに迎え、『ごくせん』のスタッフチームが制作する“笑って泣けるファンタジー・ホームコメディ”だ。企画の立ち上げにおいてはまず、仲間由紀恵の主演ありきだった。

「仲間さんと02年から05年、08年と『ごくせん』を作り続け、09年の映画でひと段落していたんですが、また一緒に何かやりたいなと考えていました。最近の仲間さんの出演作品を見ていると、シリアスな役柄や時代ものが多かった。でも長く一緒にやってきて、僕は仲間さんの持ち味は等身大のコメディだと思っているんです。台本以上にコメディを膨らますことができる人。やらされているのではなく、自分も面白がってやっているから自然な温かいコメディ感が出る。その持ち味を生かして、『ごくせん』のヤンクミに代わる仲間さんの新しいキャラクターを作りたいと思ったのがきっかけでした」(日本テレビ 制作局 プロデューサー 加藤正俊氏/以下同)

 『ごくせん』のスタッフを召集したのも、「役を作り上げるにあたり、やりやすい状況を作ってあげたかった」という仲間への思いからだった。それは共演者についても同じ。仲間のコメディの持ち味を最大限良い形で表すために、加藤氏の頭の中ではずせなかったのが『ごくせん』でも共演した生瀬勝久。そのために、原作にはない役をあえて作って起用したのだが、その作戦は見事的中。本誌の「ドラマ満足度調査」では、仲間と生瀬の丁々発止のやりとりを評価する声が実に多く寄せられている。さらに「仲間に共感する」という女性からの支持も多かったのだが、それも加藤氏の狙いが的中した結果といえるだろう。

「タイトルのイメージと、土曜9時枠ということから、子ども向けのドラマと思われる可能性がありました。もちろん、お子さんにも見てもらいたいけれど、子ども向けに作っても子どもは見てくれません。大人が楽しめるストーリーを作らなければいけない。そのために、主人公が幽霊であるということ以外は、リアリティを持とうと意識しました。たとえば息子のとんぼはまだ小学1年生。そんな子どもに危険な真似をさせる母親はいませんよね。だから、親子2人で事件を解決するといっても、『ここからは危ないから連れて行けない』と言うなど、リアリティには注意しています」


■作品づくりのモットーは「楽しくつくる」こと
 新卒でテレビマンになってから20年、ずっとドラマ制作のみに携わってきた加藤氏。「純粋培養されている」と笑う氏のドラマ作りのこだわりは、「みんなで楽しく作ること」だ。

「現場がすごくいい雰囲気で、役者もスタッフも皆が一丸となって作ったものは画面に表れますからね」

 だからこそ役者に対しては、役柄に合う以外に求めることがある。

「『ごくせん』のとき、生徒役の子たちに厳しく言ったのは、衣装はきちんとたたむ、弁当を食べたらきちんと片付ける、というごく当たり前のことでした。それをやらない奴は呼んで説教しましたね。皆でひとつのものを作るということに加われる人でなければいくら演技が上手くてもダメなんです。今回もそうですが、スタッフがまた仲間さんとやりたいと思ったり、仲間さんのために頑張ろうと思ったりするのは、仲間さんのスタッフへの心配りが素晴らしいから。長く活躍する俳優はみなさんそうだと思います」

 今後も“笑って泣けるドラマ”を作り続けていきたいと加藤氏。

「悲しいことがあっても乗り越えて笑顔になっていくのが人間。そういうものをちゃんと描いていきたいし、これを見たら必ず何かが残るというものを作りたいですね」

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