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(2009/06/05)

auが3000万人のインフラを活かした新たな映像視聴スタイルを提案

 携帯電話の高性能化や通信の高速化に伴い、今年俄然注目されるのが「携帯電話×映像」コンテンツだ。いち早くケータイドラマに取り組んできたKDDIが、今、最もホットなROBOTと共同制作したオリジナルドラマの目指すものとは?

アカデミー賞受賞で話題のROBOTとKDDIが共同制作

 KDDIによるauオリジナルドラマの提供が4月よりスタートした。au携帯電話の動画サービス『LISMO Channel』で、毎週月曜日に約5分のショートフィルムを配信し、1ヶ月程度でひとつの物語が完結する連続ドラマ形式。またPCおよびau BOXの『LISMO Video』では見逃し配信の連ドラに加え、フルストーリーや配信版にはないスピンオフなども提供している。いずれもサービスにともなう月額料金やパケット通信料をのぞいては、提供料金は無料だ。

 ドラマ制作は、企画力と制作スキルの高さに定評のあるROBOTが担当。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなど近年手掛けたヒット作は枚挙にいとまがない。さらにプロデューサー陣には、第81回アカデミー賞で短編アニメ映画賞を受賞した『つみきのいえ』のスタッフを迎えた。

 充実のキャストとスタッフで完成度の高い映像作品を作り出したが、有料の動画配信が一般化していない現状では、全国3000万人が利用するauケータイのインフラを活かし、携帯電話で動画を見る習慣化を第一に考えているという。

 「短期的な収支を概算するよりも、ケータイで動画を楽しむ行動を根付かせることを優先しています。事業者がサービスを充実させれば、ケータイの動画ビジネス自体が活性化しますし、他のコンテンツプロバイダーさんも参入しやすくなると思います」(KDDIコンテンツ・メディア本部 家中仁氏)

 「まずは話題性をいかに喚起するかに重点を置き、ROBOTさんと検討を重ね、本作品をチョイスしました。またキャストも、告知や配信のタイミングにテレビなどの露出がある俳優さんを中心にお声がけしています。例えば武田真治さんには、ワイドショーなどで舞台の告知とともにauドラマをアピールしていただきました」(同・古茂田渉氏)

  見逃したユーザーをフォローする仕組みも奏功し、視聴数は日を追うごとに増えている。しかし、着うたなどに比べるとユニークユーザーは限定的。ケータイドラマはいまだ黎明期にある。

 「だからこそ将来性があるんです。ワンセグも定着し、ケータイで動画を見ることに違和感を感じない世代はさらに増えるはず。そうしたユーザーを満足させるためにも、ハイクオリティな作品を提供していく必要があるんです」(家中氏)

 ケータイで音楽を楽しむライフスタイルは若い世代を皮切りとして瞬く間に一般化した。良質な作品のさらなる充実で、映像作品においても新たな視聴文化が定着するのはそう遠い話でもなさそうだ。

(取材・文/児玉澄子)

オリジナルドラマ

(C)2009 ロス:タイム:ライフ プロジェクト
auオリジナル製作ドラマ版『ロス:タイム:ライフ』〜猫編〜

配信日:4月13日〜5月4日毎週月曜日
出演者:谷村美月、田畑智子、青木崇高、温水洋一
監督・脚本:筧昌也(ドラマ『ロス:タイム:ライフ』、映画『Sweet Rain死神の精度』など)
音楽:チャットモンチー「8・のピンヒール」(最新アルバム『告白』収録曲)

(ORICON BiZ6月1日号より抜粋)

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