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(2011/08/12)

企業ロゴを背負う新ヒーロー〜“タイバニ”が生んだ新ビジネス

 ■社会人をターゲットに新規ファン層を開拓

 実際の企業ロゴを背負ったヒーローたちが活躍するというユニークな試みで話題となった『TIGER & BUNNY』。パッケージセールスも好調を維持しており、BD版第2巻は、第1巻の初動(1.5万枚)を大きく上回る2.3万枚を売り上げ、月間アニメBDランキングでは5位にランクインした。

 本作は4月よりMBS、TOKYO MXほかで放送開始。キャラクター原案に桂正和(『ウイングマン』)、シリーズ構成・脚本:西田征史(TVドラマ『怪物くん』)、音楽:池頼広(TVドラマ『相棒』)とアニメ界に留まらない多彩なスタッフも話題となった。


TIGER & BUNNY
『TIGER & BUNNY』シリーズ、Blu-ray Disc版の売上動向


 本作を手掛けたサンライズ 執行役員 TIGER & BUNNY エグゼクティブプロデューサー 尾崎雅之氏は、原作モノで、“萌え”要素の強いアニメが多い現状に一石投じるべく、あえてオリジナルにこだわったと話す。

「この作品で目指したのは、新たなファン層の開拓です。ヒーローが企業に所属しているサラリーマンであるという設定をつくり、これまでのヒーローにはなかった組織人としての葛藤なども描くなど、普段アニメーションを見なくなった世代の方たちに振り向いてもらえる仕掛けを考えました」(尾崎氏/以下同)

 こうした新たなターゲットへの訴求という点ではプロモーション面でも徹底されており、昨年11月の情報の初出しもアニメ誌ではなく、日本経済新聞へ15段広告を打っている。

「結果として、アニメファン以外の方にも振り向いてもらえたのは大きな成果でした。当社だけでなく業界全体にとっても可能性を広げることができたのではないかと思っています」

 ただ一方で、企業ロゴを背負ったヒーローという設定はどうしても“ビジネス臭”も強くなり、コアなアニメファンからの反発もあるのでは…と覚悟していたという。

「ところが放映開始してみると、アニメファンの方にも面白がっていただけました。こうした反応から、やはり内容次第だと確信しました。今は一人でアニメを見て完結する時代ではなく、ツイッターなどを使って感想や想いを共有する時代です。そうしたツールに投稿できるような“ネタ”をどれだけ提供できるかが勝負なんだと思っています」


TIGER & BUNNY
『TIGER & BUNNY』
【放映日時】MBS毎週土曜25:58〜/TOKYO MX毎週土曜23:00〜/
BS11毎週土曜24:30〜/USTREAM毎週土曜25:59頃〜配信予定(※本編&ミニコーナー)/
(C)SUNRISE/T&B PARTNERS, MBS


■広告・MDなどでも新たな可能性を提供

 また、劇中に登場させた企業ロゴは単なる話題性だけでなく、実際の広告効果も高かったという。「劇中でヒーローが背負うことで、親近感も増すようで、放映中のツイッターを見ると、ヒーロー名だけでなく、そのヒーローのスポンサー企業名でコミュニケーションしているファンも多く見られます」

 サントリーは放送開始時よりプレイスメントキャラクターを「ペプシネックス」のTVCMに起用しており、また、一方で、フィギュアをはじめとした商品開発への活用も始まっている。

 さらに北米やフランス・イギリスなどでも同時配信しており、尾崎氏は「現地企業から新たなスポンサーを獲得し、“北米版”として放映することも可能性としては考えられます」と語っている。

 新規ファンの獲得からプレイスメントキャラクターを最大限活用した協賛企業との連携、さらに海外への番販とスポンサー獲得まで、同作はアニメの常識を覆し、新たな可能性を提示し続けている。


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