ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

ニュース一覧 > CLOSE UP

(2011/04/22)

本屋大賞『謎解きはディナー』。書店員の心をつかんだ3つの理由

 全国書店員の投票により“いちばん売りたい本”を決める「本屋大賞」。今年は東川篤哉の『謎解きはディナーのあとで』(4/18付BOOK部門9位)が受賞した。投票した書店員たちは、「最近本を読んでいない人に、“まずはこれを読んで”とオススメしたい」(ブックセンター湘南桜ケ丘店 城美智子氏)、「メディア化によりさらに多くの読者を取り込めそう」(三省堂書店新宿店 奥村淳氏)などとコメントを寄せている。

 本作は令嬢刑事と毒舌執事のコンビが主役の、ライトミステリー短編連作集。ユーモアあふれる軽快なテンポ感とともに、中村佑介(ASIAN KUNG-FU GENERATIONの一連のジャケットや森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』等の装画を担当)によるビビッドな装画も大きなフックに。発売当初から「普段本を読まない層にも訴求する」「書棚の見栄えが良くなる」と書店員の強い支持を得て順調に伸長。朝日新聞『売れてる本』掲載やテレビCMの放映、本屋大賞ノミネートなどの話題も後押しとなり、大賞決定日である4月12日には発行部数が16刷100万部に。すでに映像化の話も出ているそうで、東川は「美男美女にやってもらいたい」と受賞時にコメントしている。

 大賞決定を受けて、各書店では東川の著書を集めてフェアを開催。最も力を入れて推しているのが、今年2月発売の『放課後はミステリーとともに』だ。『謎解き〜』同様に表紙にイラストを起用(カスヤナガト)。受賞前までは「全力で二匹目のドジョウを狙いにゆく超野心」という東川本人の手描きによるPOP付きで店頭展開されていた本作。受賞後は同じく本人手描きの「本屋大賞は『謎解き〜』に決まったから、この本も売れそうだな。だって見てみろ、タイトルも装丁もそっくりじゃないか!――二匹目のどじょう作戦、継続中!!」(一部抜粋)という文面に差し替えられ、引き続き店頭を飾っている。内容、装丁に加えて、こうした著者本人による販促活動への積極的な参加も、書店員が「売りたい」と思う一因なのかもしれない。

『本屋対象』受賞作品

『謎解きはディナーのあとで』
『謎解きはディナーのあとで』
東川篤哉・著
10年9月発売
1575円(税込)
小学館・刊

Go to Page Top

Go to Page Top