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(2011/02/21)

BL分野からはばたく才能。カギは「スタイリッシュさ」と「心の描写力」

 「BL(ボーイズ・ラブ)の分野で一定の地位を確立し、一般コミック誌や新たなジャンルへ活動領域を広げる」という作家の流れが目につくようになった。

 たとえば、オノナツメ。『リストランテ・パラディーゾ』のアニメ化も記憶に新しい人気作家であり、basso名義でBL作品を発表。最近は小説『のぼうの城』『小太郎の左腕』(ともに和田竜)などの装画の分野でも注目を集めている。

 さらに、ヤマシタトモコ。『くいもの処 明楽』が「このマンガがすごい!2007」BL編1位を獲得するなどBL分野で人気を博した彼女も、近ごろ一般コミック誌での活躍が目覚ましい。『HER』『ドントクライ、ガール』は「このマンガ〜2011」オンナ編で1・2位を独占、大きな話題に。現在は『月刊アフタヌーン』で『BUTTER!!!』を連載しており、男性読者層の取り込みにも成功している。

 そして、中村明日美子。『同級生』などのBL代表作をもつ彼女も少女漫画に進出し、最新作は『鉄道少女漫画』(2/14付コミック部門50位)。「女子の描き方も素晴らしい」「引き出しの多さに感服」など、BLで付いたファンからも高い評価が寄せられている。

 BL作品を多く展開するヴィレッジヴァンガード高円寺店店長・長谷川朗氏は、「BLで付いた読者は離れず、新たな分野に進出するごとに新たなファンが上乗せされていく。“この作家が好きだから”という理由で、まとめ買いされる方も多いですね」と語る。BLから活躍の場を広げる作家の特徴のひとつは、「絵のスタイリッシュさ」だそう。「その意味で、今後は阿仁谷ユイジに注目しています」(同氏)

 「画風」同様に重要なのは、「心の機微を描くスキル」だろう。前述の3人はBLといえどもエロや愛情表現ではなく、人物のキャラクターや関係性のかき分けに定評がある。「普通の」恋愛ものにはない、同性同士だからこそ生まれる純粋さ、不安、葛藤――彼女たちの書評には「BLという枠に収まりきらない名作」「究極の愛」という賛辞が並ぶ。

BLや一般コミックで活躍する主な作家と代表作

『BUTTER!!! 2』
『BUTTER!!! 2』
ヤマシタトモコ・著
11年1月発売
590円(税込)
講談社・刊

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