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(2010/10/06)

98歳の著者の言葉はかたちを変え、人々を励まし続ける

 98歳の著者による処女詩集『くじけないで』が、3月の発売以来ロングヒットを続け、累積売上部数は38.1万部を超えた。著書・柴田トヨは92歳から家族との思い出や日常のことを詩に綴り始め、産経新聞の詩の投稿欄『朝の詩』の常連に。昨年10月に自費出版で『くじけないで』を出版。わずか3ヶ月で、自費出版しかも詩集では異例の1万部を売上げた。今年3月に飛鳥新社より拡充版を発売。『とくダネ!』(CX系)をはじめ、これまで多くのメディアでも取り上げられている。

 拡充版の編集を担当したのは、同社第三編集部の五十嵐麻子氏。同氏は『朝の詩』でトヨさんの詩に感銘を受け、新聞を切り抜いて手帳に張っていたという。詩集が自費出版されることを紙面で知ると早々に取り寄せ、「この本を一般流通させたい」という思いを強くし、企画を立案したそうだ。

 「60〜80代の読者が多く、『今後をどう生きるかの道しるべになった』という感想をいただきます。トヨさん自身が有名人でなく、一般の方というのもポイントで、『身近な人からもらった言葉のようで、より心に響く』という声も。最近は、小学生からも『励まされた』という手紙がたくさん届きます」(五十嵐氏)

 帯は重版の度に変えており、その都度リアルなトヨさんの姿を伝えるために写真も新しくしている。また、書店用の販促PVでは、トヨさん自身による詩の朗読も。いずれも評判はいいという。

 9月には『くじけないで』のカレンダーが、10月には韓国で翻訳版が発売される。五十嵐氏は「トヨさんは来年6月で100歳を迎えるのですが、ぜひそこで第2弾をつくれたらいいですね。また、現在もっとも多いのが、『トヨさんの朗読を聞きたい』という読者からのリクエスト。音声にすれば目の不自由な方にも楽しんでいただけますし、朗読ボランティアの方や高齢者施設などでも利用可能。ぜひ形にしたいですね」と続けた。

 トヨさんの言葉はさまざまなかたちで、今後もさらにたくさんの人々を励ましてくれることだろう。

『くじけないで』売上推移

『くじけないで』
『くじけないで』
柴田トヨ・著
10年3月発売
1000円(税込)
飛鳥新社・刊

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