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(2009/04/01)

ユニコーン、サプライズ再結成でマーケットを活性化

 08年1月から1年がかりの極秘プロジェクトとして水面下で進め、所属事務所Hit&RunやKS社のスタッフでさえごく一部にしか知らされていなかったというユニコーンのサプライズ再結成が、マーケットに活気をもたらしている。

 「すばらしい日々」(93年)以来、約16年のブランクを感じさせないほど、らしさにあふれた先行シングル「WAO!」は初動5.0万枚をセールスし、初登場3位。その2週間後にリリースしたアルバム『シャンブル』は初動15.9万枚を売り上げて14年10ヶ月ぶりの初登場1位を獲得した。

ユニコーン週間セールス推移

 リリースタイミングに集中させたテレビ露出では遊び心ある衣装をまとい、新曲とともに旧作もパフォーマンス。5人が楽しみながら演奏している姿は80年代後半から90年代前半の全盛期をリアルタイムで支えた35歳以上のコアファンのみならず、ユニコーンを「レジェンド」としてリスペクトする若年層にも訴求。さらにはショップのモチベーションを喚起したことも見逃せないところだ。

ユニコーン

 「バンドブーム直撃世代の店員さんが多いのでしょうが、各ショップの手書きのポップの熱さがとにかくすごかった。こちらから働きかける前に店頭デーを展開していただくなど、ショップの方々の愛に支えられた部分が大きかったですね」(KS社執行役員 販売促進部部長 兼 管理部 部長 廣瀬健一氏)

パッケージとライヴ需要が並び立つ再結成のモデルケース

 シングルとアルバムセールスの好調ぶりと並行してツアーチケットの争奪戦も激化。13〜14万席に対し、その10倍にも及ぶ140万席の応募が寄せられた。

 「ツアー開催に向けた動き出しが遅く、週末の大ホールクラスを押さえられなかったことを申し訳なく思っていますが、連日大盛況です。幕が開いた途端ファンが泣きだし、3曲目くらいからは泣き笑いしている。悲しくもないのにこんなにたくさんの人が泣いているのを初めて見ましたが、うれしいものですね」(Hit&Run代表取締役社長 原田公一氏)

 客層にも顕著に変化が見られ、16年前は9:1で女性ファンが大多数を占めていたのに対し、今回は男性の割合が3〜4割まで増加。それに伴ってマーチャンダイジングも「ベビースターラーメンとコラボした商品を会社帰りのサラリーマンがお土産として“箱買い”している」(Hit&Run 鈴木GROUP部長 鈴木銀二郎氏)ほどの好調ぶり。この盛り上がりを受けてさらにタイアップの話も舞い込み、先行シングルのリリースタイミングからスタートしたアクエリアスのCMに続き、4月から東京メトロのCMがスタートする。

 近年、国内外で大物バンドの再結成が活発化するなか、国内最大級の成功事例となった今回のケースは、今後の再結成ビジネスモデルとなりうるのだろうか。

 「メンバーから自然に湧き上がった“今、一緒に音を作ってみたい”という純粋かつ強い気持ちから再集結し、楽曲制作やTV出演を心底楽しんでいるからこそリスナーに届いた。事務所とレコード会社は限られた予算と時間の中でインパクトのある発表の仕方と効果的な露出を手伝ったにすぎず、周囲が周到に企画して成功するものではないと思います」(原田氏)

(ORICON BiZ3月30日号より抜粋)

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