ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

ニュース一覧 > CLOSE UP

(2009/12/21)

ドキュメンタリー映画が止まらない

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の大ヒットが象徴するように、ドキュメンタリー映画が大きな存在感を示した09年の興行シーン。来年1月には第22回東京国際映画祭のオープニング作品『オーシャンズ』が公開、さらに2月にはNHKのドキュメンタリー番組を劇場で上映するイベントが開催されるなど、その流れはますます加速しそうだ。

NEWS用ドキュメンタリー囲み


■異色作もめじろ押しで上映作品のレパートリーが拡充

 日本映画ばかりが目立った09年の映画界にあって、ドキュメンタリー映画が一般興行に定着したことは注目に値する。今年物故したマイケル・ジャクソンのコンサート・リハーサルを記録した『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』が4週間の公開で44億円の興行収入をあげたことは記憶に新しい(12月19日よりアンコール上映中)。この作品が“洋画凋落”の歯止めになったことも見落とせないところだ。

この作品に限らず、ドキュメンタリー映画が洋画のレパートリーを広げてきたのは事実だ。今年初めの『ミーアキャット』を皮切りに、『ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密』をはじめとする動物もの、『HOME 空から見た地球』を筆頭にするエコロジーをテーマにした作品群や、宇宙開発の歴史をたどった『宇宙(そら)へ。』。音楽ものでは『ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷』や『ジェフ・ベック ライブ・アット・ロニー・スコッツ』などなどバラエティに富んでいた。話題となったのは米国ドキュメンタリー映画の重鎮フレデリック・ワイズマンの『パリ・オペラ座のすべて』や、アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作『マン・オン・ワイヤー』、そして『ファッションが教えてくれること』あたり。

もちろん日本映画にもドキュメンタリーの力作が多かった。ネイチャーものでは『里山』、音楽ものでは『あがた森魚 ややデラックス』『ドキュメンタリー 頭脳警察』『E.YAZAWA ROCK』『こまどり姉妹がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』などなど、特に異色作がめじろ押しとなった。

■経済問題からロックバンドまで12月も多様なテーマの作品が登場

フィクションよりもドラマチックな面白さがあり、テーマの多様さを誇るドキュメンタリー作品は、12月から来年にかけてさらに増えそうな勢いとなっている。アポなし取材で話題となったマイケル・ムーアが金融資本主義に切り込んで庶民の怒りを代弁した意欲作『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』はすでに限定公開中だが、1月からの全国拡大公開も決まっている。また韓国で観客動員数300万人を超える大ヒットを飛ばしたドキュメンタリー『牛の鈴音』も静かな注目を集めている。 

さらには、バレエ界に偉大な足跡を残した故モーリス・ベジャール、そのバレエ団の新たな挑戦を追った『ベジャール、そしてバレエはつづく』に加えて、伝説のロックバンドの解散コンサートを描き出した『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE”−LAST HEAVEN 031011−』などが競って12月のスクリーンを飾る。

今年は山形国際ドキュメンタリー映画祭も開催されたが、エントリーした作品群のなかには今後、劇場公開されるものもあるという。ソフトとしてのドキュメンタリーの可能性はまだまだ拓けそうだ。

キャピタリズム
『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』
公開:12月5日
配給:ショウゲート
c 2009 Paramount Vantage,a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films,LLC


ミッシェルガンエレファント
『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE”−LAST HEAVEN 031011−』
公開:12月19日
配給:日活
c 渋谷征司


Go to Page Top

Go to Page Top