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(2009/12/21)

09年度年間洋楽ランキングは、マイケル・ジャクソンが1,2フィニッシュ

 オリコンの2009年度年間CD売上ランキングが発表された。洋楽部門を見ると、今年6月に他界後、一大ムーヴメントを巻き起こしたマイケル・ジャクソンの作品が上位を席巻している。1位となったのが『キング・オブ・ポップ』で売上43.9万枚、アルバム『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は30.5万枚を売り上げて2位にランクインし、「1,2フィニッシュ」を決めた。マイケル・ジャクソンは、先に米グーグルが発表した09年の全世界での検索数増加ランキングや、米ヤフーが発表した09年の検索キーワードランキングでも1位に。マイケル・ジャクソンの死は全世界の衝撃を与えたわけだが、日本でも例外ではなく、CDランキングにおいても2009年は「マイケル・イヤー」となった。

09年度オリコン年間洋楽アルバムランキング
09年度オリコン年間洋楽アルバムランキング


洋楽年間1位となったマイケル・ジャクソン『キング・オブ・ポップ』
洋楽年間1位となったマイケル・ジャクソン『キング・オブ・ポップ』

 年間ランキングでもうひとつ注目したいのが、今年9月に発売された最新リマスター商品が話題を集めたザ・ビートルズ。各アーティストの1年間の売上金額をまとめた、「アーティストトータルセールス」部門において、J-POPアーティストに混じり、5位にランクインを果たしている(売上金額は52.0億円)。もちろん、洋楽アーティストでは首位。マイケル・ジャクソンとビートルズが好調な売上を記録したことで、洋楽市場全体も12/21付現在で年間累計売上規模493.5億円、前年同期比は101.2%と前年実績を上回っており、この偉大な2アーティストが、洋楽市場にもたらしたものはあまりに大きい。

■ビートルズのヒットは「超・価格競争時代」の希望の光

 世間一般を巻き込んだ一大ムーヴメントを巻き起こしたビートルズとマイケル・ジャクソン。このふたつのヒットは一体何をもたらすだろうか。まずビートルズだが、厳しい不況のなか、厳しい価格競争にさらされている小売業全般に影響を及ぼす可能性がある。今回の最新リマスター商品の売上の内訳を見てみると、単価35,800円(税込)の『ザ・ビートルズBOX』と単価39,800円(税込)の『ザ・ビートルズ MONO BOX』の、高額2商品が全体の売上の8割以上を占め、「超・価格競争時代」という時代の趨勢からすると、正反対といえるヒット現象となっている。これは、不況下においても、ユーザーは「本当に価値を見いだしたものであれば、高額商品でも購入する」ことを端的に示している。「ユーザーが本当にほしい」と思うような価値をいかに作り出すかが、安易な価格競争を回避するための重要なポイントであることを、今回のヒットは改めて物語っている。

■マイケル・ジャクソンは映画館の常識を変える

 一方、CDのみでなく、音楽DVDもヒットし、映画『THIS IS IT』は4週間の公開で最終興収44億円を記録したマイケル・ジャクソンは、映画館の常識を変えてしまうかもしれない。“音楽ドキュメンタリー映画”としては異例のヒットを飛ばし、劇場では詰め掛けた観客たちが上映後に拍手を贈ったという現象まで起こった映画『THIS IS IT』は、映画館の新しい可能性を指し示している。現在、映画館では、ライヴやスポーツ、お笑いなどの非映画コンテンツを上映する試みを行われている。09年も、東方神起やDREAMS COME TRUE、U2などで、ライヴ映像を映画館で放映する試みが実施された。また、12月にはタイタンが爆笑問題のお笑いライヴを東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで生中継し、好評を博した。ライヴ映画とも位置づけられる『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の大ヒットは、これらの試みにも追い風となりそうだ。世界に影響を与えた“キング・オブ・ポップ”は映画館にも新しい価値観をもたらしそうだ。

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