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(2009/03/18)

お互いのラスト「piece」を埋めた新垣結衣×スタジオジブリのコラボ

 スタジオジブリの百瀬監督が制作していた約5分の短編映像に、新垣結衣の「piece」の音をあてたとき、未完成のパズルの最後の1ピースがピタリとはまり、そこに奇跡のコラボレーションが生まれた。

 2月25日に発売された新垣結衣の3rdシングル「piece」は、同曲のMVと、3種のジャケットのうちの一つをスタジオジブリの百瀬ヨシユキ監督が手掛けたことで話題を呼んだ。今回のコラボレーションは、08年5月にNHKで放送されたディズニーとジブリの音楽特別番組のナレーションを新垣が務めたことがきっかけ。その経緯をWMJ社の藤井之康氏は次のように振り返る。

 「今作はジャケットやMVで長く印象に残るような作品を作りたいと考えていました。そこで、以前からコラボレーションの可能性を模索していたジブリさんにダメもとで打診してみたところ、百瀬監督が作った映像の存在を知りました」

 百瀬氏が制作をしていた5分程度の短編映像は、3DCGプログラム『ハオハオ(好々)』を採用したもの。二つの点と点の関係性によって一つの帯が形成され、その距離によって太さや形状が決められていくという技術を用いて、人と人との繋がりを表現した映像だった。

 「当然楽曲ありきで作った映像ではありませんので、MVとして成立するのか不安だったのですが、曲をあてた映像を見てそのシンクロ具合にびっくりしました」とスタジオジブリの渡邊宏行氏は驚きを隠せない。「百瀬自身も非常に驚いていましたが、映像と音楽は、時に不思議な相乗効果をもたらしますね」

 今回のコラボレーションの架け橋となったスタジオジブリ広報部の西村由美子氏も、「映像、楽曲、それぞれバラバラに生まれたものなのに、この映像に音をあてるなら「piece」しか考えられないと思えるほどシンクロしていて、完成時には号泣してしまいました」と絶賛。「私たちが常に持っている何か足りない、何か埋めたいという気持ちが、新垣さんの声を通すことでよりリアルに伝わってきました。同世代の女性だけでなく、きっと男性にも共感していただけると思います」

「Lovelines」をMV2種とジャケット3種に連動

 新垣の実写MV、百瀬氏が手がけたアニメMVにはそれぞれ、『ハオハオ』の技術を用いた「Lovelines(愛の帯)」と称する虹色のラインが全編にわたって出現する。この流麗なラインは、CDジャケット3種にも連動。3枚のジャケットの裏面を並べると、それを象徴する「Lovelines」の文字が現れる。

「今作のもう一つのテーマが、人と人との繋がりを表現した「Lovelines」でした。3種類買ってほしいわけではなく、その言葉や色合いも含めて広くアピールしたかったので、ジャケットにも連動させました」と藤井氏。「楽曲自体も、20歳になった新垣と同世代の共感を得られるような歌詞になっています。その歌詞と密接にリンクした映像が同世代に訴求し、ターゲット層を上げられれば」と語る。

 両者にとって意義の見える今回のコラボレーション。スタジオジブリサイドにMV制作への展望を聞いてみた。

「ご存じのとおり、ジブリは劇場用アニメーションがメインで、CMやMV制作のプロではありません。それをご理解いただいたうえで、タイミングや楽曲の内容等がマッチすれば、今後も挑戦してみたいと思います」(西村氏)

「5分の映像でも、アニメーションを一から作るとなると数ヶ月はかかってしまいますので、CDのリリースに合わせた制作はなかなか難しいと思います。しかし、単なるプロモーション用のMVではなく、映像作品として価値のあるものが出来るチャンスがあればチャレンジしていきたいですね」(渡邊氏)

ジャケット写真表

初回限定盤A
新垣結衣本人描き下ろし
イラスト
(WPCL-10662)
1000円(税込)
初回限定盤B
スタジオジブリ
百瀬ヨシユキ氏描き下ろし
イラスト
WPCL-10663)
1000円(税込)
通常盤
新垣結衣
アーティスト写真
(WPCL-10664)
1200円(税込)

ジャケット写真裏

Lovelines(愛の帯)…3DCGプログラム『ハオハオ(好々)』という技術を使ったライン。『ハオハオ』は、二つの点と点の関係性によってひとつの帯が形成され、その距離によって太さや形状が決められていくプログラム。予測できない動きをさせることにより形成される帯が不思議な文様を描く。

(ORICON BiZ3月16日号より抜粋)

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