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(2009/03/13)

コミュニケーションの新しい形「SNS」を取り巻く現状

利用者数が拡大し、すでに一般的になっている「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」だが、最近では新規の展開を行うSNSも増えている。新たな局面を迎えつつあるSNSの現状とは。

サービスごとに持つ独自性で拡大を見せた日本のSNS

 日本でソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)が本格的に広まり始めたのは04年頃。以後、一種のブームのように数多くのSNSが作成され、ゲームを介した交流が活発な『モバゲータウン』や『GREE』、イラストを投稿・閲覧する『pixiv』、動画を共有する『YouTube』をはじめ、それぞれ独自性のあるネットワークを構築することで利用者を増やして来た。

 今やユーザーにはすっかり一般的なサービスとなり、ネットビジネスとしても確立した感のあるSNSだが、一方で近年はやや淘汰の傾向にあり、提供を停止したSNSも少なくない。その要因として一定のユニークユーザーやページビューを確保できなかったことがあげられる。

 「SNSは人とのコミュニケーションが参加目的なので、用途に合わせ、複数のSNSを上手に使い分けている方も多いと思います」(ミクシィ mixi事業本部 企画部 サービスエバンジェリスト 有野寛一氏)というように、これだけSNSが無数に存在すればユーザーの取捨選択はやはり行われる。

国内最大規模SNS『mixi』が取り組む新しい展開

 そうした背景において、日本のSNSの草分けである『mixi』は最多のユーザー数1630万人(08年12/31現在)を擁し、月間PVはPC・モバイル合計で143.1億PV。約52%のユーザーが3日に1回以上と活発な利用をしているという。

 「さまざまあるSNSの中で『mixi』の強みは、リアルな人間関係を反映しているところにあると思います。よく“友人検索で昔の同級生に再開できた”という声を聞きますが、ユーザー数が増えた背景には、そうした小さな感動の連鎖があったのだと思います」(有野氏)

 『mixi』を利用するには既存のユーザーからの招待状が必要であるため、まずは身近な友人知人間のコミュニケーションから始まる。さらにサイト内で趣味や職種などテーマに沿ったコミュニティが作成され、ユーザーが集まる。さながら『mixi』という国土に小さな村が多数存在するイメージだ。また招待制システムによって、素性を明かした相手とコミュニケーションができるという安心感も歓迎された。

 『mixi』では来年度上半期に、招待制を残しつつ、紹介者がいなくても新規登録ができる登録制を開始する予定。それまでに、今よりももっと実際の友人知人とつながりやすくする機能も追加する予定だ。また昨年12月には利用年齢も従来の18歳以上から、15歳以上へと引き下げた。これらによって、さらなるユーザーの獲得を目指している。

 「数あるSNSの中で、ユーザーは居心地のいい場を選びます。そのためにも、リアルの人間関係を重視する『mixi』ではつながりたい人が適切につながれる環境を整えることが重要なテーマです」(有野氏)

 また、『mixi』では昨年7月より著名人とファンの交流を促進する「公認アカウント」を開始。タレント・アーティスト側はある程度特定できる(冷やかしではない)ファンに情報やサービスが提供でき、ユーザーは自分のマイミクに有名人が加わる(=友だち的な繋がりを体感)という喜びを味わえる。最近では加藤ミリヤが開始から1日でマイミク20万人を突破し、限定オフ会を開催して話題となった。Webを通した新規ファンの獲得という、新たな販促にも繋がっている。このほかにも、続々とタレント・アーティストなどが参加しており、現在160名以上が『mixi』に公認アカウントを開設している。

 「今後も1600万人以上のユーザーさまの多様なニーズにお答えすべく、多くの著名人の方にご参加いただき、マイミクとして身近なつながりやコミュニケーションを楽しんでいただければと思っています」(有野氏)

 匿名性の高いネット文化においてSNS、とくに『mixi』はリアルな人間関係を通じ、自らと相手の“個”を実感できる場として成長してきた。「『mixi』はコミュニケーションのインフラを目指していますし、そうなりつつあると思っています。誰かと繋がりたいという欲求がなくならない限り、 SNSというサービスは存続すると思います」と有野氏が語るように、伸びしろはまだ充分に期待できるサービスなのだ。

取材・文/児玉澄子


SNS推移グラフ

(ORICON BiZ3月9日号より抜粋)

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