ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

特集記事一覧 > TVドラマ

(2017/01/16)

『べっぴんさん』Pインタビュー、ヒロイン選びの観点は「最後まで駆け抜けたい」と思えるかどうか

『べっぴんさん』でヒロイン・坂東すみれを演じる芳根京子
ベビー用品店「キアリス」のメンバー、本作では“働く女性の多様なあり方”も描かれる


 朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』がいよいよ後半戦に突入。芳根京子演じる主人公・坂東すみれのキャラクターや脇を固める3人の女性たちの描き方など、これまでの朝ドラとは趣の違う設定も話題の作品だが、そこにはどのような思いが込められているのだろうか。


■これまでの朝ドラにはない、等身大のヒロイン像に共感の声

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』が、年明けより新展開を迎えている。前半では物資の乏しい戦後の焼け跡のなかで子ども服作りに邁進してきたヒロインら4人の女性が、ベビー洋品店「キアリス」を開店。第一次ベビーブームも追い風に、徐々に発展していくまでが描かれた。

 ところで本作の特色は、ヒロイン以外の女性たちにもきちんと焦点を当てているところ。特にヒロインと「キアリス」を運営する3人については、その家庭環境なども織り交ぜ、子育てと仕事の両立に奮闘する女性、独身で仕事に打ち込む女性など、それぞれの立場の違いによる悩みや対立といった、現代にも通じる“働く女性の多様なあり方”を描いている。

 「もちろんメインはヒロインですが、半年という放送期間にさまざまな人の人生を描けるのも、朝ドラならではだと思っています。脚本家の渡辺千穂さんも女性の書き分けに腕の立つ方で、それぞれの個性を生き生きと際立たせてくれています」(制作統括・三鬼一希プロデューサー/以下同)

 また主人公のすみれが、寡黙でおとなしく、思ったことをすぐに口にするのが苦手という、ここ最近の朝ドラヒロインとは真逆の設定であることも今作の特徴だ。

 「たしかに朝ドラに多い「1人で突き進んでいくようなヒロイン」ではないため、もどかしく思う方もいるようですが、一方でこれまでのヒロインにはない等身大さが共感できるという声も。ただし、さまざま意見があるなかで、芳根さんにはみなさんとても好感を持っていただいてますね」

 出演者オーディションは今から1年前、16 年冬に実施。2261人のなかから芳根がヒロイン役に選ばれている。

 「ヒロイン選びの観点はスタッフそれぞれですが、少なくとも僕はこの作品で「最後まで駆け抜けたい」と思えるかどうかが最終的な決め手です。そこにはスタッフや視聴者に愛されるような人柄の面も含まれます。その点からも、芳根さんは大正解だったと思っています」


■ヒロインにとどまらない新人ブレイクの登竜門に

 そのほか共同創業者の良子役に、ももいろクローバーZの百田夏菜子、明美役に演技力に定評のある谷村美月。そしてデザイン担当の君枝を演じるのは、本作が連続ドラマ初出演となる土村芳だ。近年、朝ドラからはヒロイン以外にもブレイクをつかむ新人が多いが、土村も本作で“次世代昭和顔女優”として話題を集めている。なお土村も出演者オーディションに参加した1人だったという。

 「このオーディションの目的はヒロインの発掘ですが、多くの方にお会いするため、登場人物が具体的になっていくなかで「この役はあの人に合うのでは?」と後日改めてお声をかけることもよくあります。特に若手のキャスティングは資料だけで選ぶことはなく、なるべく複数の候補の方とお会いして決めています」

 後半から時代は高度経済成長期に突入。生活が豊かになるとともにファッションの価値観も変わっていくなか、「キアリス」も時代の大きなうねりに巻き込まれていくが、そこに深く関わってくるのが、思春期に成長したヒロインの子どもたちだ。1月以降はすみれの娘・さくらを演じるアイドルグループ・X21の井頭愛海をはじめ、新世代キャストとしてフレッシュな顔ぶれが続々と登場する。彼女らの活躍にも注目したい。

(文:児玉澄子)

(コンフィデンス 17年1月16日号掲載)


■関連記事
> 動画配信サービス“オリジナルドラマ”、作り手のこだわり(16年12月5日号)
> 『逃げ恥』プロデューサーが語るドラマ制作の狙い “恋ダンス”人気は「予想以上」(16年12月5日号)


→ ほかの記事を読む
→ サイトTOPに戻る

Go to Page Top

Go to Page Top