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(2009/08/31)

『爆笑レッドシアター』が注目される理由
「ショートネタ」席巻で生まれた若手の大ブレイク

 そもそも今のお笑いブームはいかにして生まれたのか。なぜ、毎年のように新しい芸人がブレイクし、流行のギャグが生み出されるのか。その理由を人気番組の変遷を追うことで明らかにする。キーポイントになるのは『爆笑レッドカーペット』をはじめとする“カタログ型”番組の人気。これにより流行のサイクルはますます加速した。

『オンバト』『エンタ』『M-1』が盛り上げた“お笑いブーム”

 「終わる、終わる」と言われつつ、延々と終わらないお笑いブーム。現在のブームは、『爆笑オンエアバトル』(NHK)に端を発している。90年代の『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)ブームが一段落したころ、テレビ界には「ネタ番組」が絶滅していた。ネタの評価が高い芸人たちの活躍できる場がテレビにない中で、99年に産声を上げたのが『爆笑オンエアバトル』(以下、『オンバト』)だった。若手芸人のネタに飢えていたファンは、こぞってこの番組に飛びついた。そして、『オンバト』の成功によって、「ネタ番組もイケるんだ」と認識されてきたころ、始まったのが『エンタの神様』(日本テレビ系/03年スタート)である。開始当初は歌手による歌のコーナーなどもあったが、途中から「ネタ番組」に特化。ここから“エンタブーム”が巻き起こる。

 この番組をきっかけに大ブレイクした波田陽区を筆頭に、陣内智則、青木さやか、アンジャッシュ、次長課長などの人気者を輩出。『エンタの神様』の後を追うように、他局でもコント番組が放送され、テレビ界の笑いの流れは一気に“コント”へと流れていった。

 そこに「待った」をかけたのが、『M‐1グランプリ』(テレビ朝日系)だ。島田紳助の企画のもと、01年にスタートしたが、コント芸人ばかりがもてはやされ、漫才一本でやってきた芸人が陰に隠れていた状況を一変させ、漫才師たちに光をあてた。初代優勝者の中川家以降、「優勝する=ブレイクする」という道が用意され、『M‐1チャンピオン』という肩書きの大きさを認知させていった。

08年、“カタログ型”番組『爆笑レッドカーペット』が席巻

 08年、ある番組によってお笑い界に新たなムーブメントが起こった。それが『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)である。この番組によって、「コント」とも「漫才」ともひと味違う「ショートネタ」というジャンルが人気を獲得する。“わずか1分でお茶の間を笑わせる”というスタイルは、飽きやすい視聴者をとりこにした。『爆笑レッドカーペット』は、たくさんの芸人を、まとめて1時間で見られる、いわば“カタログ型”番組といえるが、このスタイルは、誰でも好きな芸人を1組は見つけられ、また日常生活で使える笑いのフレーズが1、2つあるということで、今もなお次々と人気芸人や流行ギャグを生み出し続けている。

 この番組をきっかけのひとつとして、人気をつかんだのがオードリーとはんにゃ。オードリーは見た目のキャッチーさ(春日のたたずまいは、つい注視してしまうパワーがある)、春日の若林に対する的を射てないツッコミで笑いを取る“ダメツッコミ”であっという間に人気者となった。はんにゃは金田演じる“ヘタレキャラ”が、「こういうヤツ、いる」と世の中の共感を呼び、学生たちのモノマネの対象になる。また金田のルックスのよさが注目され、今や女子高生には圧倒的な人気を誇っている。

 前掲の表「人気お笑い芸人の変化」を見比べてもわかる通り、お笑い界の人気は移り変わりが早い。そしてまた、新たなムーブメントが09年、起きようとしている。

レッドシアター

(文/篠崎美緒)

(ORICON BiZ8月24日号より抜粋)

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