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(2016/10/03)

大人の純愛じっくり描くNHKドラマ

ドラマ10『運命に、似た恋』は、NHK総合にて毎週金曜22:00から放送。出演は原田知世、斎藤工、山口紗弥加、大後寿々花、小市慢太郎、渋谷謙人、西山潤、久 保田紗友、河井青葉、岡本信人、草笛光子、奥田瑛二ほか
原田知世と斎藤工のラブシーン


 大人の女性が織りなす恋愛模様を描くことに定評のあるNHKドラマ10枠。9月23日にスタートした『運命に、似た恋』は、“ラブストーリーの神様”こと北川悦吏子が約6年ぶりに連ドラの脚本を手がけていることでも話題を呼んでいる。

「ドラマ10枠のメインターゲットは、北川さんの数々のヒット作に胸をときめかせた世代。近年はさまざまなジャンルを打ち出してきたドラマ10枠ですが、16年度は原点回帰というか、“大人の恋愛”を中心軸に据えています。そこで北川さんに改めて“大人の恋愛”をじっくり描いていただきたいと考え、オファーをしました」(制作統括・須崎岳氏/以下同)
 
 北川氏がNHKドラマを執筆するのは本作が初。須崎氏もドラマの制作統括を務めるのは本作が初となる。

「NHKドラマは企画優先で脚本の大枠ができ、そこからキャスティングに動くという流れが基本です。一方、ずっと民放で仕事をされてきた北川さんは、キャストが決まった段階で脚本に取り組む、いわば“当て書き”的な執筆をされることが多かったそうです。本作はそうした北川さんのカラーを存分に発揮していただくためにも、通常とはやや異なりますが、企画のかなり早い段階から主要キャストを固めるべく動いてきました」 その段階で、主人公のピュアネスを体現する存在として真っ先に上がったのが、年齢を経てなお透明感を保ち続ける女優・原田知世。相手役の斎藤工は、活動初期からNHKドラマの常連だが、近年はことに“男の色気”を放つ無二の存在感で、大人の女性からの支持も高い。

 物語は、原田演じるシングルマザーのカスミと、斎藤演じる若手No.1デザイナーのユーリの恋愛を軸に描かれる。大人のキャストが多くを占める中、若手で注目なのがカスミの一人息子を演じる西山潤だ。

「映画『20世紀少年』で主人公の少年時代を演じた西山くんは現在高校3年生。学業優先で仕事をセーブしているとのことでしたが、単なる主人公の息子役に留まらない重要な役であったこと、「ツグミ役は目に力がある西山くんしかいない」というチーフ演出の強いこだわりもありオファーをしました」

 一方、カスミの別れた夫を演じる小市慢太郎は須崎氏がこだわってキャスティングした一人だという。

「小市さんとは何度も仕事をしてきましたが、これまでは医者とか検察官といった硬い役が多かった。しかし素顔の彼は硬派とは真逆と言いますか、柔軟で人当たりがとても優しい感じの人なんです。そんな普段のキャラの延長上に、今回のどこかチャラけた役をやったら新鮮なのでは、という狙いがありました」


■恋愛に留まらない深い人間ドラマを描いていきたい

 これまで須崎氏は、ゼネコン談合を描いた『鉄の骨』や、戦争ドラマ『真珠湾からの帰還』など、骨太な社会派ドラマを手がけることが多かった。しかしその中で常に心がけてきたのは、ジャーナリスティックに問題提起をすること以上に“人間の生き様”を描くことだったという。本作もまた、生きてきた境遇がまるで違うメインの2人はもちろん、周囲の人々の家族関係や日々の生活、仕事にかける野望など、それぞれに“何か”を抱えた不器用な大人たちの物語だ。

「実際の世の中でも、器用な人はあまり多くないと思うんです。誰しも止むに止まれぬ思いを抱えて、それでも一生懸命生きている。そんな登場人物たちを、ときに微笑ましく、ときに共感とともに切なく感じていただけるよう、恋愛に留まらない深い人間ドラマを描いていきたいと思っています」

 放送は全8回を予定している。
(文/児玉澄子)

(コンフィデンス 16年10月3日号掲載)


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