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(2009/08/24)

9月の劇場は「時代劇」が席捲!
アクション、ロマンス、人間ドラマetc.多彩な魅力を誇る4作品が
一挙公開

 テレビ局主導の大作からインディペンデントの意欲作までバラエティ豊かなラインナップで堅調な動員を維持している日本映画だが、秋の興行がスタートする9月の目玉は「時代劇」だ。いずれも人気キャストを擁した話題作4本は、新たな観客層を劇場に呼び込めるだろうか?

 日本映画の黄金時代をひもとくまでもなく、時代劇は日本映画に欠くことのできないジャンルだ。一時期、製作費が嵩むわりに観客が集まらないと映画会社から敬遠されたこともあったが、テレビで時代劇のドラマがコンスタントにつくられ、ファンを支えるかたちとなっていた。

 アメリカ映画に押されまくっていた時代が変わり、日本映画が隆盛を取り戻しつつある現在、堰を切ったように数多くの時代劇が登場してきている。つくり手の“日本人の血”が時代劇を渇望させるのか。あるいは潜在的ニーズを掴んだうえでの製作なのか。9月には実に4本の作品がエントリーしている。CGやVFXの技術が発達したことで製作費が以前よりも抑えられることもあり、各作品とも趣向を凝らした意匠で競い合い、魅力的な時代劇に挑戦している。

 まず、旬の男優を起用しているのが松山ケンイチ主演の『カムイ外伝』と小栗旬主演の『TAJOMARU』だ。ともに公開日が19日ということで、ライバル意識満々。プロモーションも熾烈を極める。

 『カムイ外伝』は白土三平の傑作漫画を原作に、『血と骨』の骨太な演出で知られる崔洋一が問答無用のアクションに仕立てた。脚本に宮藤官九郎が参加したことも話題で、全編とことん見せ場の連続で繋いでいく。“抜け忍”となったカムイが、かつての仲間に追われながら、懸命に生き抜く姿が描かれる。松山の孤高のヒーローぶりもいいが、小雪、イーキン・チェン、伊藤英明といった共演陣も豪華。忍者の術をダイナミックに映像化するなど、迫力満点の娯楽大作となっている。

 一方の『TAJOMARU』は、黒澤明の名作『羅生門』の原作となった芥川龍之介の『藪の中』の登場人物をもとに大胆な改変を行った、ほぼオリジナルのストーリー。室町時代末期に運命に翻弄された男、多襄丸の軌跡をダイナミックに描き出している。監督は『SF サムライ・フィクション』で知られる、ポップなセンスを身上とする中野裕之。『クローズZERO』シリーズのプロデューサー山本又一朗が仕掛けた、これぞ「疾走する時代劇エンターテインメント」。柴本幸など共演陣も新鮮だ。

『クレヨンしんちゃん』を実写化した感涙の時代劇

 この2本とは発想を変えて、感涙の時代劇となっているのが『BALLAD 名もなき恋のうた』だ。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞に輝いた『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』をもとに、『ALWAYS 三丁目の夕日』で一躍ヒットメーカーとなった山崎貴が完全実写化。草剛に新垣結衣という異色の顔合わせで、愛に殉じる戦国時代の男女の姿をユーモアとペーソスを交えて紡いでいる。戦国時代にタイムスリップした小学生がはからずも恋の仲立ちをする展開に、迫力ある合戦シーンが織り込まれる。ROBOTの製作とあって、みどころは数々揃えてある。

 最後は、第11回松本清張賞に輝いた小説の映画化、『火天の城』だ。空前絶後の絢爛さと言われた安土城の築城にまつわる男たちのドラマで、『精霊流し』の田中光敏がメガホンを取っている。主演は西田敏行で共演は福田沙紀、椎名桔平。こちらは正攻法に、城に賭ける番匠(大工)のロマンを浮き彫りにしている。

 秋に公開予定の主な時代劇映画
 ■『BALLAD 名もなき恋のうた』9月5日公開
   配給:東宝
 ■『火天の城』9月12日公開
   配給:東映
 ■『カムイ外伝』9月19日公開
   配給:松竹
 ■『TAJOMARU』9月19日公開
   配給:ワーナー・ブラザース
   ※9月12・13日、先行ロードショー

カムイ外伝
『カムイ外伝』配給:松竹
(C)2009「カムイ外伝」製作委員会

(ORICON BiZ8月17日号より抜粋)

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