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(2014/05/19)

リハーサルはまる1日かけて『続・最後から二番目の恋』


小泉今日子と中井貴一のセリフの掛け合いが話題を集める『続・最後から二番目の恋』(CX系毎週木曜22:00〜)

 刑事ドラマが多く並んだ4月クールのドラマの中で、大人が楽しめるラブコメディとして人気のCX系『続・最後から二番目の恋』が初回視聴率14.0%と、好スタートを切った。12年に放送された第1作は、熱烈なファンを獲得し、数々の賞を受賞。大きな反響に応える形で続編に踏み切ったプロデューサーの若松央樹氏が、人気を支える会話劇の裏側や、制作の手応えを語る。


■1話につき1日をリハーサルにあてる

 第1作から約2年を経て、続編が実現した『続・最後から二番目の恋』。40代女性と50代男性を主人公に、加齢による悲哀や恋の悩みを描く本作は、「最近少なくなっている、大人向けのラブコメディを作りたいという思いが出発点だった」と、同ドラマをプロデュースした若松央樹氏(以下同)は話す。だが蓋を開けてみると、大人のみならず、若い世代にも愛されるヒットシリーズとなった。

「大人だけが見てくれればいいと割り切って作った作品ですが、会話の面白さがウケて、比較的若い層にも見ていただけたようです。40〜50代からは、“痛いほどわかる”という声をたくさんいただきました。実は僕やスタッフ、脚本の岡田惠和さんも同世代なので、台本には自分たちの心情をどんどん投影しているんです(笑)。小泉今日子さんと中井貴一さんも、ノリノリで“同世代ネタ”を出してくださっています」

 作品の最大の肝は、小泉&中井の口ゲンカのような、じゃれ合いのような掛け合い。前作から2歳年を取り、2人のより切実な悩みが描かれる続編でも、軽妙な会話は健在だ。

「役柄をお2人の実年齢に合わせ、それぞれの“素”がにじむようなキャラクターにしているんです。おかげでセリフを言っているというより、本当にその役として生きているかのような空気感になりました。シーンが終わった後も、カットがかかるまで、いつまでもアドリブで会話してくれるのがすごいです(笑)」

 たたみかけるような長い会話劇を、綿密なリハーサルで構築していくのが本作の特徴。その最中は、まるで舞台稽古のような緊迫感だとか。

「民放の連ドラには珍しく、1話の撮影につき1日はリハーサルにあてています。そこで出演者みんなでアイデアを出し合って、掛け合いや細かい動きを決めていくんです。小泉さんや中井さんは舞台経験が豊富なので慣れた様子ですが、最初の頃はミスをするのが怖くて、いつも脇汗をかくとおっしゃっているキャストさんもいらっしゃいました(笑)」


■続編ならではの遊び心小泉&中井のデュエット

 そんな一体感のある現場に、新たな出演者も参戦。千明(小泉)の元カレ役の加瀬亮、和平(中井)と接近する未亡人役の長谷川京子らが、新たな恋模様のキーパーソンとなる。

「千明と和平は気が合うけれど、お互い異性としては好みじゃない。だから今回は、繊細な男性と癒し系美女という、本来2人が惹かれるタイプの男女と絡ませてみたいなと。こちらも主演コンビと同様、加瀬さんと長谷川さんというベースにあるものが役に近い方々をキャスティングしたことで、自然にキャラクターの魅力が伝わっていると思います」

 続編ならではの遊び心を感じるのが、エンディングで流れる小泉&中井のデュエットソング「T字路」。2人が歌って踊る姿に、この作品らしい大人の洒脱さが凝縮されている。

「最近のテレビはあまり遊びがない気がしたので、ちょっとはしゃいでみました(笑)。前作の打ち上げでお2人がデュエットを披露したとき、とても素敵な歌声だったので、本気で歌っていただきたくなって。横山剣さんに作詞・作曲をお願いし、作品にピッタリのキュートな大人のポップスが出来上がりました」

 そんな“大人の悪ふざけ”を楽しみつつも、続編が陥りがちな落とし穴には細心の注意を払っている。

「前作でウケたことをパワーアップさせようとすると、おそらく空回りする。そのためスタッフ・キャスト一同、“笑わせよう”という作為をできる限り排除しています。そして何よりブレてはいけないのが、キャラクターが愛すべき人々であること。悪い人がいなくて、みんな楽しそうだけど、どこか物悲しい。そんな空気が醍醐味の作品なので、そこを見失わず大事にしていきたいです」

「日常のささいなドラマを切り取りたい」と話す若松氏は、『優しい時間』『最高の離婚』など良質な人間ドラマに定評がある。本シリーズも、“人間”をしっかり描いたラブコメディの傑作として名を残すだろう。

(ORIGINAL CONFIDENCE 14年5月19日号掲載)


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