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(2014/04/21)

木曜21時に“本格派ドラマ”定着を目指すTBSの挑戦


『MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』はTBS系にて毎週木曜21時より放送。西島秀俊、香川照之、真木よう子らが出演

 昨年から苦戦が続く、TBS木曜9時枠。1月期は医療ドラマ『Dr.DMAT』を放送し、大人向けの本格ドラマ枠へと路線変更を図った。4月期も、『贖罪』、『推定有罪』、『震える牛』など、社会派ドラマで定評のあるWOWOWとの共同制作で『MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』を放送する。


■前作と同じく、羽住英一郎流ハードボイルドで勝負

 12年、TBSとWOWOWが初めて共同制作したスペシャルドラマ『ダブルフェイス』は、大きな反響を呼び、「日本民間放送連盟賞」番組部門テレビドラマ優秀賞(WOWOW放送分)、「東京ドラマアウォード」作品賞単発ドラマ部門グランプリに輝いた。同作は2本の単発ドラマから成り、TBSで「潜入捜査編」、WOWOWで「偽装警察編」が、主演と助演を入れ替えて放送された。4月10日からTBSでスタートした『MOZU Season1 〜百舌の叫ぶ夜〜』は、同じ座組で共同制作され、連続ドラマのSeason1と2がそれぞれの局で放送される。

「当社とWOWOWは数年前より人事交流が行われていました。かつてWOWOW に編成局長として出向していた田代秀樹がTBSに戻ったときに共同制作というアイデアが立ち上がりました」(TBSテレビ 編成局編成部編成課 渡辺信也氏)

 前作は香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク企画が選ばれ、監督はROBOTに所属し、『海猿』シリーズを手がけた羽住英一郎氏が担当した。今作も『ダブルフェイス』に引き続き、羽住監督率いる羽住組のスタッフが集結した。

「私はバラエティ畑の人間で、ドラマのプロデュースをするのは『ダブルフェイス』が初めてでした。もともと演劇が好きでTBSに入社したのですが、このような恵まれたかたちでドラマを担当できたのはラッキーでした。制作が佳境をすぎた頃に、また同じスタッフ、キャストで仕事をしたいという気運が高まり、今作の制作に繋がりました」

 連続ドラマを提案したのは渡辺氏だった。羽住監督は全話の演出を手がけることを確約。題材は前作と同じハードボイルド・テイストのサスペンスを探し、映像化されていなかった逢坂剛の公安警察官を主人公にした“百舌”シリーズが選ばれた。


木曜21時枠に本格派ドラマのイメージを

「WOWOWでは、これまで「ドラマW」シリーズなどで硬派な社会派ドラマを多数制作し、視聴者からも大きな評価を得ていました。もちろん当社には“ドラマのTBS”のDNAが息づいています。『ダブルフェイス』では2社の強みを良い形で組み合わせることができました。この成功体験があるので、『MOZU〜』の制作は比較的順調に進んできました。また、制作だけでなく、宣伝やライツ関連など各部署も、両局の連携がうまく取れていると思います」

 出演者は前作と同じ、西島秀俊と香川照之の顔合わせに加えて、真木よう子、生瀬勝久などの演技派がキャスティングされた。 「西島さんは立っているだけで男の色気が滲み出てくる佇まいの素敵な男優さんです。今回は警察の公安に属し、妻を事件で失うという、陰のあるキャラクターなのですが、西島さんでしか表現できない役だと思います。一方、香川さんも『半沢直樹』のような裏のあるイメージではなく、直情型のたたき上げの刑事をエネルギッシュに演じてくれます。最近の香川さんにない感じが新鮮です」

 大作である『MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』をあえて木曜21時枠に据えたことには、渡辺氏の所属する編成部の狙いがある。 「この枠は近年、ヒットが少なく、ブランド・イメージを明確にすることができませんでした。そこで今年から新たに、大人の鑑賞に堪えうる作品を並べていくことに決めました。『MOZU〜』で“本格派ドラマ”枠というイメージが構築できればいいと考えています」

 連続ドラマ『あまちゃん』や『半沢直樹』以来、実力のある舞台俳優への関心も高まっているように感じると、渡辺氏は話す。今作でも蜷川幸雄演出作品の常連俳優、瑳川哲朗、吉田鋼太郎などのベテランから、長谷川博己といった旬の実力派まで、渡辺氏のこだわりが随所にみられる配役となった。地上波とBSによる、新たな共同制作のスキームを構築しつつある両局。6月放送のWOWOW『MOZU Season2〜幻の翼〜』も含め、今後の動向が注目される。
(ORIGINAL CONFIDENCE 14年4月21日号掲載)


14年4月期の「ドラマ期待度」では、20時〜23時放送作品中1位を獲得
(調査期間:14年3月18日〜24日/ORIGINAL CONFIDENCE 14年4月7日号掲載)

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