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(2014/01/20)

映画館のライブ上映「ライブビューイング」、市場は好調



Perfumeのロンドン公演をODS生中継で楽しむ海外ファン

 ここ数年の映画興行全体を見ると、『アバター』『アリス・イン・ワンダーランド』『トイ・ストーリー3』が興収100億円を超えるなど、3D ブームに沸いた2010年( 年間興行収入2207.4 億円)から一転、東日本大震災に加え、邦画の不振が重なった2011年は、1812.0億円まで大幅に落ち込んだ。その後、若干盛り返しつつあるものの、依然として苦戦が続いている。

 振り返って2000年代に入ってからの状況をみると、映画興行そのものの変化も分かる。年間興行収入が200 億円を超えた01年の公開本数は630本。一方、983本と、ここ十数年でもっとも多く公開された2012年は1951.9億円に留まっている。これは、1作品当たりの興行収入の減少を表しており、ここ1〜2年の映画興行全体を指して、「メガヒット時代の終焉」と捉える映画関係者も多い。

 公開本数の増加の背景には、シネコンの増加によるスクリーン数の急増や動員数に、これまで以上にシビアになった映画館の編成判断もあり、作品次第では公開期間が極端に短くなったことで、ロングランされる作品が減少したことが挙げられる。

 そのスクリーン数の増加だが、2010年まで右肩上がりで伸長したものの、2011年、2012年と減少を続けている。これは、ミニシアター等の閉店に加え、シネコンの増加がやや鈍化した2013年にはワーナーマイカルがイオンエンターテイメントの完全子会社となり、イオンシネマとしてスタートを切って、劇場数も増加している。さらにTOHOシネマズも2014年以降、日本橋、新宿、上野に劇場をオープンさせるため、スクリーン数は再び増加傾向を示す可能性は高い。



■公開本数・動員ともに増加市場として定着したODS

 このように映画興行全体が変化するなか、短期決戦化の様相を呈する映画興行と、増加するスクリーンを埋めるべく、新たな上映コンテンツの模索が行われた。そうした状況のなかで生まれたのがライブビューイングをはじめとするODS(Other Digital Stuff)だ。

 現在、生中継系の配給で市場をけん引するライブ・ビューイング・ジャパンが登場した2011年は、まさに、映画業界が過渡期を迎えた時期でもあり、その後、一気に音楽ライブの映画館での生中継が増加した。ライブ・ビューイング・ジャパンでは初年度の20本から、13年では60本にまで実施数が増加。劇場サイドからみても、TOHOシネマズでは、13年は録画系作品で80作品、生中継作品は111作品を上映、動員数も増加した。

 これには、音楽市場でのライブエンタテインメントの好調も影響しているだろう。当初こそ、映画興行の落ち込みに対する“補てん”として見られていたライブビューイングだったが、2013年にはいよいよ、ひとつの市場として立ち上がったとみてもいいだろう。
(ORIGINAL CONFIDENCE 14年1月20日号掲載)


ライブビューイングの認知度(表)

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