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(2013/05/06)

未来の演歌・歌謡曲ファンのつくりかた


演歌・歌謡曲の魅力をアピールする日本コロムビアのFecabookページ


演歌・歌謡曲が好きになった時期(SA)

 今の演歌・歌謡曲ファンが同ジャンルに興味を持つようになった時期を調査したところ、約6割が「物心ついた頃〜12歳まで」の時期と答えている。

 好きになったきっかけのTOP3は性別・年代を問わず、@家族の影響、ATV音楽番組、Bカラオケ。親や祖父母が聴いたり口ずさんだりしていたため、自然と耳に馴染んでいったという回答が最も多かった。次いで、家族で見ていた歌番組(『紅白歌合戦』『歌のトップテン』『ザ・ベストテン』等)の影響、そして、家族や友人の歌をカラオケで聴いて…、と続く。

 「物心ついた頃にTVの歌謡曲番組が多く、自然に好きになっていった」(男性/40代/福岡県)、「子供の頃は歌番組も多く、今のようなジャンル分けはあまりなく、演歌・歌謡曲がもっと身近にあった」(女性/40代/神奈川県)という声からもわかるように、かつては大家族で暮らす家庭も少なくなかったため、自然に親や祖父母の影響を受け、また、家族揃って楽しめる音楽番組が多かったこともあり、何の抵抗もなく演歌・歌謡曲を受け入れる土壌ができていたのだ。

 ところが、核家族化が進み、音楽ジャンルが細分化されていったことで、自然と演歌・歌謡曲に触れる機会は徐々に狭まっていった。しかし、「友達とカラオケに行くようになって好きになった」(女性/30代/青森県)というように、かつてのカラオケブームを体験している30代、40代は、他人の歌を聴くことが入口になるケースも少なくないようだ。

 では、今の20代はどうなのか。「TVのものまね番組を見て」(女性/20代/東京都)、「『紅白歌合戦』を毎年見るようになって」(男性/20代/茨城県)、「桑田佳祐のライブ『ひとり紅白歌合戦』でいろんな曲を知って」(20代/男性/千葉県)という声からもわかるように、世代間の伝承が途絶えがちではあるものの、楽曲を自然に耳にするタッチポイントさえ増やせば、演歌・歌謡曲ファンを獲得できるチャンスがあるものと考えられる。

■「拡散性」で効果的なソーシャルメディア

 演歌・歌謡曲関連のTV番組が減少するなかで、HPやブログ、YouTubeなどネットをアピールの場として活用しようという動きが出てきた。日本コロムビアでは昨年11月に新設されたソーシャルメディア宣伝部を通して、TwitterやFacebookを利用した演歌・歌謡曲のプロモーションの試みを行っている。

 「積極的にアピールしていきたいと考えているのは、40・50代です。特にFacebookについては、演歌・歌謡曲のページを立ち上げているレーベルがまだなかったので、試行錯誤の連続でした」と話すのは、同部署の龍崎元氏。当初は歌手や作品の紹介がメインだったが、写真やトピックなど見せ方を変えることで、現在は600人以上からの「いいね!」を獲得。投稿に対するコメントも徐々に増えている。特にターゲットとしている40・50代の割合が高い。

 「例えば担当スタッフが登場してみたり、ここでしか見られない歌手の写真を載せたり、雑誌で言う“編集後記”的な部分を掲載したときの反応が高いですね」(龍崎氏)

 ただリリースなどの情報を掲載するだけでなく、若い層が演歌・歌謡曲に感じているハードルの高さを取り払い、親近感を感じてもらえるような見せ方が効果的なのだという。
  「僕自身がJ-POPを聴いて育ってきた世代なので、実は担当するまで演歌・歌謡曲に詳しかったわけではないんです。でも、歌手の普段の姿に触れてみたり、情報を発信しているうちに、演歌・歌謡曲の奥深さが少しずつわかってきたような気がします」(龍崎氏)
  「彼のように、演歌・歌謡曲に触れてこなかった若い世代のスタッフが発信することで、幅広い層の共感を得やすくなっているのかもしれません」と話すのは、コロムビアレコードの蔵田佳隆氏。「いいね!」の連鎖で友人から友人へと情報が共有されていくことで、「同世代のスタッフが頑張っている」「同い年の歌手がいる」と、身近に感じるユーザーもいるだろう。演歌・歌謡曲に興味を持ってもらう入り口を作るツールとして、有効活用しない手はない。

【調査概要】
調査期間:13年4月16日(火)〜18日(木)
調査対象:20〜40代の男女344名
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:oricon MEオリコン・モニターリサーチ部


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