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「食べて痩せる」の次は筋トレブーム?

(2017/12/18)

無理なダイエットから健康的なダイエットへの変遷

 2017年 年間BOOKランキングの「美容・ダイエット」ジャンルは、昨年に続き料理研究家・柳澤英子のレシピ集「やせるおかず」シリーズ2作がTOP3内にランクインした。手間がかからず、失敗しない“作り置き”レシピは、健康的にやせられるだけでなく、経済的で効率といった要素も加わって、幅広い層の支持を得た。


 
 ダイエットと言えば、“りんごダイエット”、“グレープフルーツダイエット”、“ゆで卵ダイエット”など、周期的に単品ダイエットが流行ったり、00年代半ばにはビリー隊長の軍隊式のハードな短期集中型エクササイズ“ビリーズブートキャンプ”がブームになったりしたが、10年代に入ると、とくに食品ダイエットでは、体を壊す、無理なダイエットよりも、持続可能で健康的にやせられるダイエットに目が向くようになった。健康をテーマにしたTVバラエティ番組などの影響で、一時的なダイエットはリバウンドを生むため、体質改善することがダイエットの近道という考えが浸透してきた表れと言えよう。

「食べてやせる」ダイエットブームを作ったタニタ

 それもあって、10年代に入ってからの、ダイエットの主流は「食べてやせる」。まさに「抜く」から「食べる」への180度の転換である。その流れを作ったのは、シリーズ3作の総累積売上が400万部を超す驚異的なセールスを記録した『体脂肪計タニタの社員食堂』だ。「健康をはかる」という企業理念を活かした内容であること、ヘルシーかつ満腹感も得られるメニューで構成されていたこと、そのメニューを同社の社員食堂で継続して食べる社員がダイエットに成功したことにより説得力によって、息の長いベストセラーになった。その流れを継ぐ形で、ロングセラーとなっているのが上記の『つくおき』シリーズである。「食べてやせる」という健康的なダイエットであることに加えて、日々の料理時間も節約できる点が現代人の心をくすぐった。

今のトレンドは「頑張らない、無理しない」

 『タニタの社員食堂』シリーズがヒットしている頃、エクササイズ系のダイエットでは『樫木式カーヴィーダンスで即やせる!』も大ブームとなっていた。芸能人のボディメイキングを手掛けるカリスマトレーナーが考案したダンスは、運動が苦手な人でも気軽に始められ、楽しく続けられること。そして、前述の「タニタ」や「やせるおかず」同様、メディアで繰り返し取り上げられたことが、ヒットを加速させた。
 2011年のBOOK【総合】ランキングで、2位『DVD付き 樫木式カーヴィーダンスで即やせる!』(141.9万部)、3位『体脂肪計タニタ〜』(126.8万部)とTOP3に2作、美容・ダイエット本がランクインしていることから、今の「頑張らない、無理しない」美容・ダイエットのトレンドは、この頃からスタートしていると言えるのではないだろうか。

美容・ダイエットの大きなトレンドは4〜5年周期

 この『樫木式カーヴィーダンス』の流れを汲んでいるのが、今年の「美容・ダイエット」ジャンル1位の『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット体幹トレーニング』(43.0万部)だ。ミスインターナショナルの公式トレーナーによるダイエット法で、姿勢や骨盤を整えてインナーマッスルを鍛え、脂肪を燃えやすい体にするというもの。下表を見ると、美容・ダイエットの大きなトレンドは4〜5年周期で巡ってくることがわかる。エクササイズでは、来年あたり「インナーマッスルトレーニング」にいっそう注目が集まるのではないだろうか。また、美容・ダイエットグッズでは、足指パッドに次ぐ、新たなヒットグッズが生まれそうである。



(調査期間)
2010年度: 2009年11月23日〜2010年11月21日
2011年度: 2010年11月22日〜2011年11月20日
2012年度:2011年11月21日〜2012年11月18日
2014年度:2013年11月18日〜2014年11月16日
2015年度:2014年11月17日〜2015年11月22日

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