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JASRAC、19年度の使用料徴収額・分配額はともに過去最高

(2020/05/22)


 日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月20日、2019年度(※)の著作物使用料の徴収・分配等の状況を発表した。19年度の使用料徴収額は1176億9000万円(前年比1.8%増)、分配額は1170億5000万円(同3.9%増)となり、いずれも過去最高額となった。


JASRAC資料より

 徴収の内訳を見ると、音楽や動画のサブスクリプションサービスといった「インタラクティブ配信」が、前年比14.4%増となる217億9600万円となり、大幅に伸長したことにより、初めて「複合」(通信カラオケおよびインタラクティブ配信)の徴収額が「録音」の徴収額、208億3700万円(同8.6%減)を上回った。

 また、「演奏」分野も、「演奏等」が大規模公演を中心としたコンサート市場の好調により、同3.2%増の241億2800万円と増加した。「放送等」は、CM放送で、企業の大規模なキャンペーンにおいてJASRAC管理楽曲の利用が増加したことで、同0.9%増の310億3000万円となった。そのほか、遊技機および家庭用ゲームソフトにおいてJASRAC管理楽曲を多数利用したヒット製品があったことなどから、「特定目的複製」分野が同15.2%増の50億8500万円となったことなどにより、前年実績を上回った。

 新型コロナウイルス感染拡大による使用料徴収・分配への影響は20年度以降となる見込み。なお、JASRACでは、カラオケ、生演奏等により音楽を利用する店舗が営業や音楽利用を休止する場合には、休止期間の使用料請求を停止する措置をとっている。また、3月5日には、授業目的公衆送信補償金制度の実施(4月28日)に先立ち、臨時休業している教育機関が授業の一環として行うJASRAC管理著作物の公衆送信(教材データの一斉送信等)について、事態の緊急性・重要性を踏まえ無償で許諾することとしている。このほか、政府に対し、多大な影響が生じている音楽業界に対する格別な支援を求めるなどの対応を行っている。
 
※主に2018年度下半期および2019年度上半期の徴収実績を反映

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