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KADOKAWA 2020年3月期の業績は減収増益

(2020/05/18)


 KADOKAWAの2020年3月期の連結業績は、売上高2046億5300万円(前年同期比1.9%減)、営業利益80億8700万円(前年同期比198.7%増)、経常利益87億8700万円(前年同期比108.9%増)、純利益80億9800万円(前年同期 純損失40億8500万円)の減収増益となった。

 Webサービス事業において構造改革を実施したことで、グループ全体の収益性は大きく貢献した。 

【セグメント別の売上高】
■出版事業:売上高1173億300万円(前年同期比1.2%増)、営業利益は62億4800万円(前年同期比13.9%減)
 ⇒電子書籍・電子雑誌が好調に推移して過去最高の売上高となったが、物流費の増加や2019年7月に実施した会社分割によるグループ再編の動きにより増収減益

■映像・ゲーム事業:売上高483億1400万円(前年同期比0.04%増)、営業利益34億100万円(前年同期比13.2%減)
 ⇒海外権利許諾による収入が好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない一部地域の映画館で休館等の影響を受けたことで想定を下回り減益

■Webサービス事業:売上高247億3900万円(前年同期比4.3%減)、営業利益27億8800万円(前年同期営業損失25億7600万円)
 ⇒動画・生放送・ブログ等を配信できる「ニコニコチャンネル」の有料会員数が117万人にまで増加。前期よりドワンゴで事業構造改革を推進し、外注費、通信費等を中心に費用が減少したことで増益

■その他事業:売上高194億9700万円(前年同期比12.0%減)、営業損失25億8300万円(前年同期営業損失26億1300万円)
 ⇒インバウンド関連事業で、「ところざわサクラタウン」での新規事業に向けた先行投資を行ったことや、MD事業の反動により減収

 21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症の終息時期の見通しが立たないことから未定としている。
 
 今後の見通しとしては、出版事業では新人作家の育成や、小説投稿サイト「カクヨム」を通じたネット投稿原作の創作支援を加速し、原作発掘の強化に取り組む。電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」では海外向け配信の強化や他プラットフォームとの連携を強化。電子書籍のサブスクリプションサービス展開やYouTube等の動画配信でのプロモーションを活用した販売なども提案していく。
 映像・ゲーム事業では、原作保有の強みを活かしたメディアミックスを推進するとともに、海外市場における権利販売や映像配信事業に注力し、ポータルでは、「niconico」における“選択と集中”を加速し収益構造の改善と、「ニコニコチャンネル」におけるコンテンツの拡充によるチャンネル有料会員数の増加を図る。
そのほか、ライブでは20年4月の「ニコニコ超会議」をオンライのみでの開催に変更したところ、ネットの総来場者数が昨年の倍以上の1638万人となったことから、新しいイベントの在り方や楽しみ方を提案。グループ内の連携も強化す<ることで収益拡大を目指す。

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