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「日プロ大賞」10年代のナンバー1日本映画は『ハッピーアワー』

(2020/05/08)



写真左:『ハッピーアワー』(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト
写真右:(C)2019『宮本から君へ』製作委員会

 映画ジャーナリストの大高宏雄氏が1991年から主宰する「第29回日本映画プロフェッショナル大賞』(略称:日プロ大賞、主催・日プロ大賞実行委員会、実行委員長・大高宏雄)が決まった。今回は、今年が2020年の節目ということもあり、恒例の年間ベストテン(2019年度)に加え、2010年代の10年間の日本映画を振り返る選出を行った。
 
 2010年代では、2010年1月1日から2019年12月31日までの公開作品を対象とした。ベストテンとともに、その10年間で日本映画界にもっとも影響を与えた映画人を選ぶ『ムービーMVP・オブ・2010年代』を設定。その最優秀作品賞に、『ハッピーアワー』(監督・濱口竜介、2015年)。ムービーMVPに、同作品などの濱口竜介監督が決まった。また、2019年度では、真利子哲也監督の『宮本から君へ』が作品賞を受賞した。
 
 2010年代を代表する作品になった『ハッピーアワー』は、上映時間が5時間を超える作品。神戸を舞台に、30代後半の4人の女性たちがかかえる様々な問題を、ユニークな場の設定、独特な会話劇などを通して描いた。2019年度作品賞の『宮本から君へ』は、真利子哲也監督の渾身の作品。恋人のレイプ事件をはさんだ男女2人の苛烈な関係を描く。すでに各映画賞で、真利子監督や主演の池松壮亮らが受賞しているが、作品賞の受賞は国内初となった。今回の選考委員は、プロデューサー、脚本家、新聞記者、映画評論家ら26名。授賞式は、昨今の情勢を考慮して、開催時期は未定となっている。

<第29回日プロ大賞受賞結果&ベストテン>

■2010年代最優秀作品賞:『ハッピーアワー』(監督・濱口竜介、2015年)
■ムービーMVP・オブ・2010年代:濱口竜介監督(『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『親密さ』など監督)
■2019年度作品賞:『宮本から君へ』(監督・真利子哲也)

2010年代(2010年〜2019年)ベストテン
 1 『ハッピーアワー』(監督・濱口竜介、2015年)
 2 『ヘヴンズ ストーリー』(監督・瀬々敬久、2010年)
 3 『サウダーヂ』(監督・富田克也、2011年)
 4 『百円の恋』(監督・武正晴、2014年)
 5 『恋人たち』(監督・橋口亮輔、2015年)
 6 『勝手にふるえてろ』(監督・大九明子、2017年)
 6 『横道世之介』(監督・沖田修一、2013年)
 8 『寝ても覚めても』(監督・濱口竜介、2019年)
 8 『冷たい熱帯魚』(監督・園子温、2011年)
 10 『淵に立つ』(監督・深田晃司、2016年)

2019年度ベストテン
 1 『宮本から君へ』(監督・真利子哲也)
 2 『よこがお』(監督・深田晃司)
 3 『岬の兄妹』(監督・片山慎三)
 4 『愛がなんだ』(監督・今泉力哉)
 5 『さよならくちびる』(監督・塩田明彦)
 6 『半世界』(監督・阪本順治)
 7 『ひとよ』(監督・白石和彌)
 8 『嵐電』(監督・鈴木卓爾)
 9 『旅のおわり世界のはじまり』(監督・黒沢清)
 10 『メランコリック』(監督・田中征爾)

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