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【レポート】エンターテインメント・レジャー行動の自粛状況

(2020/04/01)

 今年2月終わりに政府より新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、大人数が集まるようなスポーツ、文化イベントの中止、延期又は規模縮小などの要請があり、3月前半からは臨時休校が始まった。そこで、オリコンが運営するアンケート会員組織オリコン・モニターリサーチでは、生活者の「新型コロナウイルス」に関するエンターテインメント・レジャー行動と自粛意識・ストレス意識に関して、週1回のペースでモニター会員に調査を実施している。本稿では、その3週目までの現状をまとめる。

「何らかの自粛を行っている」の割合は長期化によって減少

 モニター会員へは毎週、直前週の「エンターテインメント・レジャー行動」について聴取している。今回のレポートの対象週は下記の通りとなる。

 1回目調査:2020年3月4日〜3月6日(調査対象2月26日〜3月3日)
 2回目調査:2020年3月11日〜3月13日:(調査対象3月4日〜3/月10日)
 3回目調査:2020年3月18日〜3月20日:(調査対象3月11日〜3月17日)

 まず、モニター会員に、自身のエンターテインメント・レジャー行動の自粛状況について聞いた。下表のように、1回目調査では、「何らかの自粛を行っている」(「すべて控える」「多くを控える」)と回答した人は全体の48.2%だった。男女で比較すると、男性は4割強だったのに対して、女性は56.4%と半数を超えており、男性よりも女性の自粛意向が強いことがわかった。



 1回目調査の2週後(3回目調査)と比較すると、「何らかの自粛を行っている割合は全体では2.4ポイント下げて45.8%となった。男女ともに1回目よりもポイントを下げているが、女性の減少幅が大きかった(4.7ポイント減)。3回目調査を行った時期は、国内では「第92回選抜高校野球大会」の中止が発表され、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の改正法が成立した時期に当たるが、自粛が長期化するにつれて警戒に対する「緩み」が出てきている様子がうかがえた。

 次に「自粛生活よるストレス度」について聞いた。1回目では、ストレスを感じている(「ストレスになっている」「ややストレスになっている」)と回答した人が全体では60.6%だったが、2週間後(3回目調査)には57.5%と約3ポイント減少している。男女で見ると、1回目調査は男性で52.7%、女性は70.0%とかなり高く、男女では17.3ポイントの開きがある。3回目調査では男女ともに若干割合が下がっているものの、女性は68.6%と依然として高く、自粛状況の長期化によって強いストレスを感じ続けている様子が伝わってくる前段の「エンターテインメント・レジャー行動の自粛状況」で、3回目調査で、女性の「何らかの自粛を行っている」の割合が目立って減少しているのは、ストレスを感じている反動と言えるのかもしれない。



女性のほうが男性よりもエンターテインメント・レジャーの利用が高め

 では、現在の状況下で、生活者はどのようなエンターテインメント・レジャー行動をとっているのだろうか。「消費時間が増えたエンターテインメント・レジャー」について、3週間の動きを追った。
 もっとも利用が多かったのは「インターネット閲覧」だった。2回目調査で利用がやや落ち込んだものの3回目調査では23.9%に伸長している。次いで「無料動画視聴」(3回目:16.1%)、「SNS」(同15.4%)となっており、パソコンやスマートフォン等で、無料で手軽に楽しめるインターネット上の記事や動画の閲覧が徐々に増加する傾向にある。
 このほか、右肩上がりに利用が増加しているのは、「DVD/BD視聴」「配信映画・ドラマ視聴」「YouTuber/VTuber視聴」「アプリゲーム」「外食」だった。また、「アーティストのライブ配信」は3回目調査でやや利用が下がったものの、利用は微増している。



 男女で比較すると、男性でもっとも利用が多いのは「インターネット閲覧」で、3週目に23.8%と1週目より4.1ポイント増加。次いで「無料動画視聴」「TV/有料放送(リアルタイム視聴)」の順となったが、3回目調査の利用はやや下がっている。「インターネット閲覧」以外で3週目の利用が伸長しているのは、「YouTuber/VTuber視聴」で、数値は低いが「オンラインショッピング」「街歩き」も微増している。3回目調査で利用の割合が10%を超えているのは5項目であった。



 女性も「インターネット閲覧」の利用がもっとも多く、次いで「SNS」「無料動画視聴」の順となった。各項目の利用割合は男性と比較すると全体的に多めで、3回目調査で20%を超えているのが2項目、10%を超えているのが6項目となった。とくに「SNS」利用は男性の倍となっており、「DVD/BD視聴」が6.8ポイント、「配信映画・ドラマ視聴」も6.3ポイント、男性よりも上回っている。また、ストレスの発散のためなのか「外食」の割合も伸長しているのが特徴的である。



<調査概要>
調査対象:オリコン・モニターリサーチ会員
サンプル数:配信は男女均等:回収は出現に準ずる
調査期間:直前週について聴取する
1回目調査:2020年3月4日〜3月6日(調査対象2月26日〜3月3日)
2回目調査:2020年3月11日〜3月13日:(調査対象3月4日〜3月10日)
3回目調査:2020年3月18日〜3月20日:(調査対象3月11日〜3月17日)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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