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【書籍】世界的ベストセラー第3弾『21 Lessons』TOP20内に初登場

(2019/11/29)

 【BOOKランキング】では、イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの最新刊『21 Lessons』が20位に初登場した。ハラリによる著作は、これまで『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』上下巻、『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』上下巻が和訳され、前者は人類と文明の歴史、後者は人工知能や遺伝子工学など未来のテクノロジーをテーマとして書かれ、それぞれ世界的ベストセラーとなっている。前2作で人類の過去と未来を書いてきた著者が、今作では人類の「現在」に焦点を当てており、ナショナリズム、移民、ポストトゥルースなど21のテーマにおいて、どのように思考し行動すべきか、いまを生きる現代人に向けた示唆に富んだ内容になっている。
 フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグやアメリカ前大統領のバラク・オバマをはじめとする政財界の著名人からの高い評価のうえ、2018年にはダボス会議に招聘され基調講演を行うなど、新たな知の巨人として世界的に注目を浴びる同氏の最新作は、過去作品と同様にロングセールスが期待される。


【コミック】寺を舞台にしたラブコメディ『てんぷる』が人気上昇中

 【コミックランキング】では、『てんぷる 2』が3.5万部を売り上げ、35位にランクインした。同作は、11位『ぐらんぶる 14』の作画を担当する吉岡公威によるラブコメディ作品で、ウェブサイト「コミックDAYS」にて連載されている。子供の頃に家を出て行った女好きの父親を反面教師とする男子大学生・赤神明光は、女性から距離を置く生活を送っていたが、偶然出会った女子高校生・蒼葉結月に一目惚れしてしまう。煩悩が溢れてバイトをクビになり、大学の単位取得も危うくなったことから、出家してストイックに生きるため親戚に紹介された寺を訪れるが、そこに居たのは結月をはじめとする美少女達で、さらに煩悩と戦うことになるストーリーだ。
 7月に発売された1巻の初回推定売上部数2.7万部から0.8万部伸びており、ウェブサイトのレビューでは、高い画力やギャグの面白さ、勢いのある展開を評価する声が多かった。1、2巻とも「ぐらんぶる」と同日発売されており、相乗効果でこれからも人気が上昇していきそうだ。

【文庫】息の長いヒットになりそうな予感!大泉洋を主人公に当て書きされた小説『騙し絵の牙』

 【文庫ランキング】では、『騙し絵の牙』が17位に初登場した。『罪の声』がロングセールスを記録している塩田武士の、2017年に刊行され2018年の本屋大賞にノミネートされた作品の文庫版だ。大手出版社でカルチャー誌の編集長を務める速水輝也は、会社の同期曰く誰からも好かれる「天性の人たらし」でありながら、笑顔の裏に「騙し絵」のような二面性を持ち合わせた男。かねてからの出版不況に加えて、創業一族の社長の急逝によって社内の権力争いが勃発。専務が進める大改革で雑誌廃刊のピンチに陥るが、持ち前のユーモアとコミュニケーション能力で生き残りに向けて奔走する速水の姿を通して、出版業界の光と闇を描いた社会派小説となっている。
 本作は、俳優・大泉洋を主人公に当て書きされた小説で、表紙と扉ページの写真にモデルとして起用されている。発案当初から映像化も視野に入れて企画され、塩田武士が大泉の映像や資料、取材などから徹底的に分析し口調や物まねなどを忠実に作品に落とし込んだという。そんな異色作が、大泉洋を主演に迎え、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』などを手がけた吉田大八監督により映画化が決定し、2020年6月から公開予定。実写化に向けて今後話題となることが予想され、『罪の声』と同様に息の長いヒット作となりそうだ。

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