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2019年BOOKランキング1位『一切なりゆき 樹木希林のことば』

(2019/11/28)

 11月28日発表の「オリコン年間“本”ランキング」の総合部門にあたる「年間BOOKランキング 2019」の第1位は、期間内売上123.6万部で『一切なりゆき 樹木希林のことば』が獲得した。
 
【BOOK】名女優・樹木希林の名言集が続々ベストセラーに 


左:『一切なりゆき 樹木希林のことば』(文藝春秋) 右:『樹木希林 120の遺言死ぬときぐらい好きにさせてよ』(宝島社)
 
 「年間BOOKランキング 2019」の第1位は、期間内売上123.6万部で『一切なりゆき 樹木希林のことば』。新書形態での「年間BOOKランキング」1位は、2008年の集計開始以来、初となった。また年間の累積売上としては、歴代TOP10入りとなる9位という好セールスを示した。
 18年12月に発売された同書は、19年1/21付「週間BOOKランキング」で初の1位になって以降、常に上位にランクインし、7/8付で今年度となる累積売上100万部を突破した。8月に入って若干勢いが落ちたものの、一周忌となる9月にかけて再びTOP10入りしてセールスを伸ばした。
 本作は、2018年、惜しくも世を去った名女優・樹木希林の雑誌インタビューや対談記事から、ユーモアと洞察に満ちた樹木さんの言葉を集めた名言集。また、子どもの頃の思い出や、故・夫の内・裕也・とのエピソード、出演映画の裏話、娘の也哉・さんによる喪主代理挨拶なども掲載されている。
 同書だけでなく、多くの樹木さん関連書籍も発売され、年間を通じて好調なセールスを上げており、『樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ』は、期間内売上44.4万部で前述『一切なりゆき〜』に続き4位にランクイン。2作同時TOP5入りとなった。

■「おしりたんていシリーズ」トロルが作家別で2年連続1位


『おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ』(ポプラ社)

 「作家別」では、「おしりたんてい」シリーズのトロルが、期間内売上272.6万部で昨年に続き1位を獲得。2年連続1位は、村上春樹(2009年、2010年)、柳澤英子(2016年、2017年)に続き同ランキング史上3人目となる。
 「おしりたんてい」シリーズは、・た目がおしりでも推理はエクセレント。「フーム、においますね」が・癖の名探偵「おしりたんてい」が、ププッと事件を解決する人気の児童書。昨年12・よりNHK EテレでTVアニメのレギュラー放送がスタートし、今年4月には初の劇場アニメ化作品『おしりたんてい カレーなる じけん』も公開されるなど、映像化により人気がさらに拡大した。さらに、11月には新シリーズのアニメコミック版も発売。来年4月にはミュージカル化も決定している。
※作家別:文章を主体とした著作物における著者(ノベライズ作家を含む)が対象となり、原作者、編集者、監修者、イラストレーター(作画を含む)、企業や編集プロダクション等は対象外となる

【コミック】『ONE PIECE』12年連続で1位 


尾田栄一郎『ONE PIECE 91』(集英社)・ 尾田栄一郎/集英社

「オリコン年間コミックランキング 2019」では、『ONE PIECE 91』が、期間内売上238.8万部で1位を獲得。これで『ONE PIECE』の年間ランキング単巻1位は、当ランキング集計開始の2008年より12年連続となり、歴代1位の「年間1位獲得数」の自己記録を今年も更新した。また、続く2位、3位、4位にも『ONE PIECE』の93巻、92巻、94巻が期間内売上220.0万部、211.3万部、188.0万部でランクイン。TOP3独占は2009年から11年連続、上位4作独占は通算9度目となった。
 『ONE PIECE』は、海賊王を夢見る少年・ルフィと仲間たちによる大秘宝をめぐる冒険ロマン。今年はTVアニメ20周年を迎え、記念作品となる劇場版『ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)』が8月9日に公開。また、91巻よりスタートした新章「ワノ国編」のTVシリーズはシリーズディレクター・キャラクターデザイン・主題歌を新たに7月より放送がスタートするなどの展開を見せた。12月からは、”渋谷「ワノ国」計画”と称した渋谷での大規模ジャックイベントが開催される予定となっている。


『ONE PIECE』著者の尾田栄一郎氏よりコメント

■コミック「作品別」1位はニューカマー吾峠呼世晴『鬼滅の刃』


吾峠呼世晴『鬼滅の刃』※書影は最新17巻(集英社)・吾峠呼世晴/集英社

 期間内のコミック売上を作品シリーズ単位に集計した「作品別」では、吾峠呼世晴(読み:ごとうげこよはる)『鬼滅の刃』が、期間内売上1205.8万部を売上げて1位を獲得した。
本作は、『週刊少年ジャンプ』で連載中の作品で、人喰い鬼の棲む世界を舞台に、家族を人食い鬼に惨殺された炭売りの少年・竈門炭治郎(読み:かまどたんじろう)が、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹を人間に戻すため、また家族を殺した鬼を討つために旅する物語。4月からスタートしたTVアニメが人気に拍車をかけ、原作コミック全巻の売上が急増。作品別の月間コミックランキングでは、4月に初TOP10入りとなる5位にランクインして以降、毎月上位をキープし続け、8月には初の1位となり10月まで3ヶ月連続で1位を獲得している。
 その他同ランキングでは、昨年の年間8位に初TOP10入りした『約束のネバーランド』が、初TOP5入りとなる4位に上昇。上半期同ランキングで初TOP10入りした『五等分の花嫁』、『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』、『転生したらスライムだった件 コミカライズ作品』が、年間でも5位、9位、10位と初TOP10入りした。
※作品別:期間内のコミック売上を作品単位に集計したもので、単行本や文庫、新書などの異なる版型での展開も同作品であれば合算

【文庫】新海誠監督『天気の子』原作小説で2度目の1位に


新海誠『小説 天気の子』 (KADOKAWA

 「オリコン年間文庫ランキング 2019」では、7月に劇場公開となった新海誠監督最新アニメーション映画『天気の子』の原作小説『小説 天気の子』が、期間内売上51.1万部で1位を獲得。アニメ作品の原作文庫による1位は、2016年に同じく新海監督が書きおろした『小説 君の名は。』(KADOKAWA/2016年6月発売)以来3年ぶり2作目となった。
 本作は、天候の調和が狂っていく時代に、家出少年と祈るだけで空を晴れにすることができる能力を持つ少・が、運命に翻弄されながらも自分の生き方を選ぼうとする物語。映画は、観客動員数が1000万人を超え、国内興行収入が133億円突破(10月2日東宝発表)と大ヒットを記録した。
 週間文庫ランキングでは、映画公開日が集計期間に入る7/29付(集計期間:7月15日〜21日)から3週連続通算4週で1位、また10週連続でTOP10入りするなど映画との相乗効果を発揮。また挿絵付きの小・中学・向け児童書版『天気の子』も、8/19付から2週連続で「児童書」ジャンル1位となるなど、関連書籍も好調なセールスを上げた。

■10月発売の小野不由美人気シリーズ18年ぶり新刊が2位、3位にランクイン

 2位、3位には、小野不由美の人気シリーズで、18年ぶりの発行となった『十二国記』シリーズの最新刊『白銀の墟 玄の月 一 十二国記』、『白銀の墟 玄の月 二 十二国記』が、10月12日の発売ながらランクインしたほか、11月9日発売の第3巻、4巻も5位、6位に滑り込み、4作同時TOP10入りを記録した

■実写映画も大ヒットの東野圭吾、通算10度目の1位で歴代記録自己更新


東野圭吾『危険なビーナス』(講談社)

 「作家別」では、東野圭吾が期間内売上221.5万部で1位を獲得。これで2017年から3年連続、通算10度目の1位となり、同部門の「歴代最多1位獲得数」を・・更新した。主な牽引作品は、8月に発売された『危険なビーナス』で、文庫ランキング作品別でも8位にランクイン。また今年1月に木村拓哉、長澤まさみ出演で実写映画化され、今年の上半期文庫ランキング作家別1位を牽引した『マスカレード・ホテル』や、篠原涼子主演で昨年実写映画化され、今年3月に行われた「第42回日本アカデミー賞」で優秀主演女優賞を受賞した『人魚の眠る家』も1位獲得に貢献した。

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