Recommended
特集
長引くコロナ禍で瀬戸際に立たされる地方のホール・劇場ー「嘉穂劇場」の決断ー
開場90周年を迎えた芝居小屋「嘉穂劇場(福岡県飯塚市)」の外観(18年3月26日 筆者撮影) 新型コロナウイルス感染拡大が国内の文化芸術・エンターテインメント界に影を落として、早1年が経過しようとしている。昨年2月26日、政府からイベントの中止または延期要請が行われて以降、数多くのライブハウスが閉店に追い込まれたことは記憶に新しい。その余波は、地域に根付いた文化的財産にまで及ぼうとしている。今年2月6日に開場90周年を迎えた芝居小屋「嘉穂劇場(福岡県飯塚市)」も、その1つだ。筑豊・飯塚市のランドマーク 芝居小屋「嘉穂劇場」の苦境 嘉穂劇場は、福岡県の中央に位置する筑豊地方にある、江戸時代の歌舞伎様式を伝える木造の芝居小屋である。1922年、当時栄えた炭鉱で働く人々の娯楽施設として、前身となる中座劇場がオープンしたが、火災による焼失や台風による倒壊があり、31年、嘉穂劇場として再々建
2021/02/10
特集
2020年 年末音楽番組への出演効果 3つのケースを検証
毎年12月最終週に放送される『輝く!日本レコード大賞』、『NHK紅白歌合戦』は、幅広い層の関心を集める音楽番組であることから、出演効果がCD売上やデジタルのDL数、ストリーミングの再生数に跳ね返るケースが多い。ここでは、20年末、この2番組に出演したアーティストの歌唱曲のデジタルの推移に着目し、特徴的なケースをレポートする。 まずは、20年末のデジタルシングル(単曲)、ストリーミングの全体状況を振り返る。上記左グラフは、デジタルシングル(単曲)の総ダウンロード数をデイリーで追ったものだ。ダウンロードはTV番組の影響が表れやすいことから、『日本レコード大賞』放送の12月30日、そして『紅白歌合戦』放送の翌31日と、総ダウンロード数は右肩上がりに伸長し、年明けの1月1日をピークに減少している。それに対して、通勤・通学、移動中などに習慣的に利用されているストリーミングの総再生数は、新型
2021/01/26
特集
ボブ・ディラン、全楽曲の音楽著作権をユニバーサルへ売却の衝撃
昨年12月、米音楽大手ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の、米シンガー・ソングライター、ボブ・ディランの全楽曲の音楽著作権取得のニュースは、国内外で大きく報じられた。これまで60年のキャリアの中で手がけた楽曲は600曲を超え、買収価格は明らかにされていないが、数億ドル(数百億円)に上るのではないかと言われている。UMGがプレスリリースで「今世紀で最も重要な音楽出版契約で、史上最も重要なものの1つ」とした今回の契約は、どういう意味を持ち、今後どのような影響を及ぼしていくのだろうか。音楽出版は安定した収入を得られる優良な投資案件 「時代の代弁者」「ロックの詩人」と呼ばれ、世界中のミュージシャンに多大な影響を与え、2016年に歌手として初めてノーベル文学賞にも選ばれた音楽界の生きるレジェンド、ボブ・ディラン。その全楽曲の音楽著作権の推定買収額は、果たして高いのか、妥当なのだ
2021/01/20
特集
2021年音楽ライブ配信展望 オンラインで重要な3つのポイント「継続」「テンポ感」「多彩さ」
20年の国内音楽シーンの動向を振り返えると、「ライブ配信の年だった」と言ってよいだろう。ここ数年で音楽ビジネスの中心となったライブ・エンタテインメントが、全世界を襲ったパンデミックによって自粛せざるを得なくなり、多くのアーティストが一斉にライブ配信へと舵を切った。そしてその内容は、リアルなライブ以上に、アーティストの個性を色濃く反映したものとなった。試行錯誤の末にたどり着いたライブ配信の3つのタイプ 春先は、ある意味で「ライブの代わり」として注目されたライブ配信であったが、それはすぐに「ライブとは別の、新しいオンライン・コンテンツ」という認識に変わったことで、配信する側も、視聴者側も、さらにはプラットホーム側も、全員が手探りの状況でさまざまなスタイルのライブ配信が試みられた。そうして今、現状で考え得る試行錯誤が一巡し、ライブ配信のアプローチもいくつかのタイプに集約されてきたと言え
2021/01/12
ご案内
オリコンのモニターを活用して調査分析しませんか?
■アンケート専用のモニター組織世の中に影響力を持つオリコン・ランキングに参加できることに、高いモチベーションを持つモニター。 ※自らの声を届けようと、自由回答への記入が多い傾向にあります。■ライフスタイルセグメンテーションを基にした調査が可能生活意識や志向性など日本人を価値観という視点から、予めセグメントしたモニター調査が可能。■オリコングループならではの「エンタメ」に特化音楽アーティスト・アイドル・俳優・女優・アナウンサー・ドラマ・ライブ・ゲーム…など、エンタメ分野のマーケティングリサーチの実績多数。■“オリコンランキング”のブランドをコンシューマ分野においても活用・アンケートモニターの意見をランキング化し、メディア展開・ビジネス記事のエビデンスデータとして・定性データをoricon BiZ onlineに蓄積■様々なクライアント様にご利用いただいております■活用事例 ●アーティ
2020/08/04