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(2012/10/29)

ヒカリエ誕生 メディアシティに変貌する渋谷


東急文化会館が誕生した頃の渋谷東口の様子


東急文化会館が誕生した頃の渋谷東口の様子

 音楽や映像、アート、ファッション…、様々なジャンルのエンタテインメントが集積し、常に新しいトレンドや文化を発信してきた街、渋谷。その渋谷に外資系レコードショップや単館系映画館、スタンディングのライブハウスが誕生した80年代。それから30年を経た今、新たな価値を創造、発信していくプラットフォームとして渋谷はメディアシティとして変貌を遂げる。

 “渋谷が大人の街になる”と、各方面で話題となった渋谷ヒカリエ。落ち着いた雰囲気のつくりで、大人の女性をメインターゲットとした商業施設「ShinQs」や、渋谷エリア最大規模という飲食フロアを併設。若者の街とされてきた渋谷のイメージを覆す建物は、人々を驚かせた。

 「ここ数年、秋葉原や丸の内界隈、銀座エリアなど、開発が進んで盛り上がっていますが、情報発信力の高さという視点で見たら、やはり渋谷が魅力的。多くの人が“新しいものは渋谷から発信される”という意識を持っているでしょうし、そういった経緯からたくさんのトレンドが生まれてきました。そういった渋谷の持つポテンシャルを活かしつつ、若い頃渋谷で遊んでいたけれど、今は遠ざかってしまったという大人世代を、もう一度呼び戻したいという狙いがあります」(東京急行電鉄 宇留間範昭氏、以下同)

 ターゲットは、青山や代官山、六本木などを利用する客層。オープン時から好調な動員数で、首都圏外からの利用者も増えているという。

 かつてこの場所には、東口を代表する文化施設「東急文化会館」があり、映画館「パンテオン」や「天文博物館五島プラネタリウム」などが、文化の発信地であった。渋谷ヒカリエに同様の施設はないものの、本場のミュージカルを観覧できる「東急シアターオーブ」(11〜16階)や、デザインやアートなどに触れることができる博物館のようなクリエイティブスペース「8/」(8階)などを新設しており、時代に合わせて手法を変えながら、情報や文化を発信する。

 「渋谷の特徴は、文化を生み出す作り手と、それを楽しむ受け手の距離が近く感じられることだと思います。たとえば「東急シアターオーブ」は、ステージと客席の距離がとても近い。「8/」は1000平米以上ものスペースで、複合施設としては大規模な空間です。ふらりと立ち寄れるようなオープンなつくりで、敷居を感じさせない企画を展示していますが、そういった東急文化会館のDNAを受け継ぎながら、文化を発信していきたいです」

 渋谷駅周辺は再開発のまっただ中だ。来年3月には、東横線の渋谷駅が地下化し、東急百貨店東横店の東館も閉館することで、駅周辺の再開発が進む予定だ。その後も道玄坂一丁目駅前地区や桜丘地区など、5つのエリアの開発が進む。渋谷ヒカリエの新設は、その第1弾の開発にあたる。

 「渋谷は谷底の地形ですが、この開発によって道玄坂と宮益坂エリアに建物が建ち、2方面が行き来しやすくなる。そうなると利便性が高まり、文化が広まりやすくなると思います。街の総合力を高めていけるきっかけにもなるでしょう。そんなふうにして、渋谷を日本一訪れたい街にしていくことが、我々の使命です」

 渋谷とは運命共同体、と熱く語る宇留間氏。具体的な動きを見せ始めた渋谷はこれから、どんな変貌を遂げるのか。大きな可能性を秘めていることは、間違いなさそうだ。


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