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(2009/06/18)

SJI社が仕掛ける“360度対応”の新ブランディング・モデル

 洋楽各社がCD以外の事業領域に取り組み始めるなか、SJI社が新部署を立ち上げ、興味深い動きを見せている。同社が目指すのは、音楽商品のみにとらわれない、アーティストの総合ブランディングだ。

360度モデルの鍵は “パートナーシップ”にあり

 洋楽各社が“360度モデル”を念頭に入れた新事業に取り組み始めている。今年1月には、SND社が「アーティストTシャツプロジェクト」をスタートし、3月には、UM社とWMJ社がそれぞれTシャツのドロップシッピングサイトを立ち上げた。また、UM社が展開するグッズブランド『ブラバド』は2月からタワーレコードやHMVなどのCDショップをはじめ、PC・モバイルのECサイトに対して、商品の一般販売を始めるという動きを見せている。このような「グッズの販売事業への進出」という手法とは異なり、アーティストのブランディングを中心に新しいビジネス・スキームを構築しようとしているのが、SJI社が昨年10月に立ち上げた、新部署「アーティスト・マネージメント・パートナーズ」(以下、AMP)である。レコードビジネスのみではなく、マーチャンダイジング、ライヴ、タイアップなどの広い範囲を、アーティストと共同でブランディングしていくのが、AMPの役割だ。

「洋楽レーベルの業務というのは、“CDを売る”ことですが、そのプロモーションの本質は、“アーティストを日本人にも知ってもらい、更にはその認知度とイメージを上げる手助けをする=ブランディングする”ということです。ブランディングには、CDだけにとどまらない360度を見据えた複数のプロダクツ展開が有効だと思い、AMPを立ち上げました」(SJI社 目黒氏)

 SJI社が新部署立ち上げにおいて重視しているのが、“パートナーシップ”。「レコード会社がCDも、ライヴも、マーチャンも自社だけでやる」という形にこだわるのではなく、それぞれの分野において、よりプロフェッショナルな国内のパートナー企業を見つけ、連動して多面的に展開していくというものだ。

オマリオン:ベストアルバムとシューズラインの発売で、ブランド強化

 AMPの持ち味が遺憾なく発揮されているのが、米人気R&Bシンガー、オマリオンにまつわる一連の展開だ。05年と06年の2度に渡り全米1位を獲得したオマリオンは昨年、アメリカのエピック・レコードと契約終了。日本ではSJI社がレコード契約とマーチャンダイジング契約を結んだ。目黒氏が、オマリオンのブランディングのキーワードとして挙げたのは、「音楽」「ファッション」「ダンス」の三つ。後ろ二つのキーワードをより明確に訴えるために、CD以外のプロダクツを検討し、アーティスト本人とも協議した結果、ダンサー用のシューズの発売を目指すことになった。そして、AMPが国内のシューズブランドに交渉し、スニーカー・ブランド『MADFOOT!』とのコラボレーションが実現。オマリオン本人が『MADFOOT!』の台湾の工場にまで赴き、アーティストの想いが反映されたスニーカーライン『OBOI』が完成した。第一弾が6月末に発売される。『OBOI』の展開にあわせて、オマリオンのベストアルバム『THE KING OF DANCE OMARION BEST O1』をSJI社が発売(6月17日)する。そして、『OBOI』『OMARION BEST O1』を記念して、8月にはダンスコンテスト『THE KING OF DANCE CONTEST』も開催。8月29日にイオンレイクタウンで決勝が行われる。イオンとは『OBOI』やベストアルバムのプロモーションでも連動し、全国のイオンモールに入っているシューズショップで、それぞれのプロダクツのプロモーションクリップが放映される。「CD」「シューズ」という二つのプロダクツから、様々なパートナーを巻き込んだ、複合的な展開が実現するというわけだ。

「今後も、日本のマーケットに興味を持つ海外アーティストにAMPを通して、ブランディングのサポートをしていきたい」と語る目黒氏。オマリオンの今回の展開がどのような成果を収めるか期待されるとともに、AMPの手がける次のプロジェクトも注目される。

オマリオン
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オマリオンシューズ
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6月末に発売されるスニーカーライン『OBOI』の第一弾商品 9975円(税込)

(ORICON BiZ6月15日号より抜粋)

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