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(2012/09/24)

おひねり機能を伴うUstream配信〜新プロジェクト「Oh!en(オーエン)」


8 月18 日に開催された「Oh!en project presents Ryuichi Sakamoto おひねり Live #1 081812」の模様。


Ustreamの視聴画面にはUstream チップの決済金額などがリアルタイム表示され、視聴者のコメントがソーシャルストリームに表示される。

 エイベックス・グループとの共同レーベル、commmonsを通じて活動を行う坂本龍一の呼びかけのもと、ソーシャルメディアとライブストリーミングとを活用し、音楽の新たなかたちを模索するプロジェクト「Oh!en(オーエン)」がスタートした。エイベックス・グループとUstream Asia、デジタルステージの3者によるプロジェクトだ。

 ソーシャルメディアとも連携し、新人を後押し もともとUstream Asia、デジタルステージの協力のもと、定期的にライブをUstream で無料配信していた坂本龍一が、「無料で観てもらっているけれど、“おひねり”みたいに、良いと思った人はお金を支払えるという仕組みも面白いんじゃないか」と言い出したことが、プロジェクト「Oh!en(オーエン)」の発端になったという。これを受けて、Ustream Asia が配信に伴う「任意の後払い課金」とでも言うべき「Ustream チップ」のシステムを開発した。

このシステムを使い、主に新人を盛り上げていこうと立ち上げられたのが、プロジェクト「Oh!en」で、若いアーティストがストリートで演奏し、前においたギターケースにお金を入れてもらって、それを楽器の購入代やスタジオ代の足しにするといったことを、ネット上で行っていくイメージだ。

 Ustream チップは視聴者がクレジットカードか電子マネーのビットキャッシュを使って、任意の金額をおひねりのような感覚で支払い、集まった金額から手数料を差し引いたものが、配信者に支払われるもの。

無料配信される映像とは別の特典映像が用意され、おひねりを寄せた視聴者のみが、おひねり金額の大小にかかわらず、特典映像を視聴することができる。配信者は1 口100 円から最高100 万円まで設定可能で、視聴者は1 回につき最大200 口までを支払うことができる。8 月18 日には坂本龍一の他、七尾旅人、ユザーン、青葉市子が出演し、トークゲストとして津田大介氏、Ustream Asia 代表取締役社長・中川具隆氏、デジタルステージ代表取締役・平野友康氏も登場するライブを開催。1 口100 円に設定された同ライブでは、アーカイブ配信分を含め(おひねりの受付は8 月20 日で終了)、合計で1089件、63 万300 円のおひねりが寄せられた。

 プロジェクトのお披露目との意味合いも持たせたライブを坂本龍一自らが行ったわけだが、「Oh!en」公式サイトには、佐伯ユウスケ、青野紗穂、未来× 畑中ikki、UNICO、マッシュー、Domestic Bio=let という6組の新人がピックアップされ、それぞれが持つUstream チャンネルのアドレスとともに紹介されている。この6 組を中心とする新人アーティストたちが、それぞれ自らのアイデアのもとで、Ustream 番組を作り、配信していく。

 これまでUstream で行ってきた坂本龍一の無料配信の場合も、付随するソーシャルストリームに、視聴者による感想などが随時書き込まれてきた。視聴者一人ひとりがバラバラに観ているというより、みんなで同時に観て、感動を共有しあっている様子なども見て取れたというが、この仕組みのポイントはFacebook やTwitter とも連動し、常にアーティスト対視聴者、あるいは視聴者対視聴者といったコミュニケーションが行われていくことだ。言わば、ファンクラブを草の根的に形成していくような要素を併せ持ったものと捉えることもできる。

 また、従来の音楽ビジネスではレコーディングやライブ、プロモーション活動など、何事もCD 編成を起点にして組み立てられてきたが、コストがほぼかからない新たな資金調達の仕組みとソーシャルメディアの特性を組み入れたこのプロジェクトでは、従来の視点とは異なる、アーティストありき、あるいはコンテンツありきの新しい活動のあり方も模索していくという。

> 映画業界もソーシャルWEB時代の新しい展開


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