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(2009/06/15)

才媛の生き様を赤裸々に描いた注目の伝記映画
徹底した“女性目線”による女性客の動員に期待

 派手な仕立てのイベント映画が興行ランキングを賑わす一方で、実話の映画化、とりわけ伝記の映画化がじわじわとその数を増やしている。全世界的にフィクションの衰退が叫ばれていることに呼応しているのか、波乱に富んだ軌跡を歩んだ実在の人物のドラマに人気が集まっている。

 そうした流れのなかで、この6月から夏にかけてドラマチックな女性の伝記が3本、相次いで公開される。いずれもそれぞれの分野で際立った輝きを放つ女性ばかりだ。

 まず1950年代に小説『悲しみよ こんにちは』で、世界中にセンセーションを巻き起こした作家フランソワーズ・サガンの半生を描いた『サガン −悲しみよ こんにちは−』が6月6日から公開される。18歳で華々しいデビューを飾ってから、華麗な人間関係、ギャンブル、交通事故、ドラッグと、桁外れに奔放な人生を歩んだサガンの素顔に迫った作品。監督ディアーヌ・キュリスの繊細な語り口が、彼女の孤独な姿を浮き彫りにしている。何より主演のシルヴィ・テステューがサガンに生き写しと評判になっている。

 音楽の世界では夏公開の『クララ・シューマン 愛の協奏曲』が注目作。ロベルト・シューマンの妻であり、ヨハネス・ブラームスにも愛されたクララは、卓抜したピアノの演奏家であり作曲家。この作品では、ふたりの大作曲家に愛されながら、母として、女性として懸命に人生を生き抜く姿を誠実に描き出している。監督はブラームスの血族に当たる、ヘルマ・サンダース=ブラームス。『ドイツ・青ざめた母』などでドイツ映画を代表する女性監督と言われるサンダース=ブラームスが手堅い演出を披露し、シューマンやブラームスのピアノ協奏曲を存分に挿入。クラシック・ファンのみならず、女性映画としても楽しめる仕上がりだ。

 ファッションの世界からは、こちらも夏公開の『ココ・シャネル』が登場する。フランスが誇るブランドの創始者であり、もはや伝説の存在となりつつあるファッションデザイナーであるココの、名声を獲得するまでの日々が描かれている。主演には『愛と追憶の日々』でアカデミー主演女優賞を手中に収めた名女優シャーリー・マクレーンが扮しているのも話題となっている。アメリカ、イタリア、フランスの合作で、監督はカナダ出身のクリスチャン・デュゲイ。野心と情熱に燃えた女性像を画面に浮かび上がらせている(ちなみに今年はココ・シャネル生誕125周年とあって、秋には、オドレイ・トトゥ主演の大作『ココ・アヴァン・シャネル』も控えている。こちらはフランスの製作、監督はルクセンブルグ出身のアンヌ・フォンテーヌが務めている)。

 これら“女性目線”に徹した3本は、いずれも今年で開館20周年を迎えるBunkamuraル・シネマで公開される。こうした趣向性のあるプログラムを打ち出したのを機に、同館が不調のミニシアターをリードする存在となるか。注目したいところだ。

サガン
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『サガン −悲しみよ こんにちは−』
公開:6月6日
配給:ショウゲート
(C)2008 ALEXANDRE FILMS

クララシューマン
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『クララ・シューマン 愛の協奏曲』
公開:夏
配給:アルバトロス・フィルム

ココシャネル
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『ココ・シャネル』
公開:夏
配給:ピックス
(C)2008 ALCHEMY/PIX ALL RIGHTS RESERVED.

アヴァンシャネル
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『ココ・アヴァン・シャネル』
公開:9月
配給:ワーナー・ブラザース
(C)Haut et Court -Cine@ -Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema

(ORICON BiZ6月8日号より抜粋)

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