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(2012/06/18)


5ヶ月連続シングルリリース売上動向



近年の活動動向

4つのフリーでファン層拡大〜Acid Black Cherry

 急激に一般への認知度が上昇し、さらなるステップアップを遂げようとしているのがAcid Black Cherry(以下ABC)。11年には、ファンのための大感謝と銘打って4つの無料(フリー)企画を実施。アーティストとしての魅力や作品力もあいまって一般層への認知拡大に繋がり、今では中高生男子までをも巻き込みヒット規模を拡大している。

 Janne Da Arcのボーカルyasuのソロプロジェクト・Acid Black Cherryが、活動4年目にして飛躍的にファン層を拡大している。3rdアルバム『2012』(3月発売)で自身初のアルバム1位を獲得(4/2日付)。この躍進の背景には、ABCとしての魅力、楽曲のクオリティーの高さや、パッケージに楽しみを付け加えるなどの作品へのこだわり、そして11年より展開している「ABC Dream CUP2011」があったようだ。活動4周年にかけて4つのプレゼントを無料配布するというこの大胆な企画について、エイベックス制作部の山同達也氏は次のように語る。

「この企画は、いつも支えてくれているファンへの感謝を込めて『2011年は還元の年にしよう』と、yasu本人とスタッフで話し合いスタートしました」

 無料プレゼント第1弾「2011年リリースシングル全ての着うたを無料配信」は、ファン自身がDLできるだけでなく、友人知人に着うたをプレゼントできるというサービスが功を奏してか、着うたの伸びはもちろん、さらには5ヶ月連続でリリースしたシングルもすべての初動売上が上昇した。通常、連続リリースの場合、初動売上は目減りしそうなものだが、「そこは覚悟して幅広い音楽性をアピールする意図で敢行した」と言うだけにこの結果はうれしい誤算だったのだろうか。

「恐らく、第1弾プレゼントで新規ファンになった人も相当数いたはずです。着うたを落とす=能動的な行動を取ることで、アーティストへの思い入れも強くなりますから」

 そのほかのプレゼントは「4万人をフリーライブ招待」、「ライブのフル映像無料配信」、「未発売楽曲の無料配信」。いずれも商品価値があり、無料配布によるコスト的リスクは避けられないものばかりだ。

「決行できたのは、何よりもスタッフ側にAcid Black Cherryにアーティストとしての魅力があるという絶対的な確信があったからでした」

 このフリー施策によって獲得した新規ファンの多くが中高生であったことも興味深い。着うたのメインユーザーであり、また音楽にあまりお金をかけられない層にも気軽に触れられる環境を用意したことがこの層にリーチし、取り込みに繋がったと言えるだろう。さらには過去作の売上も伸びていることからも、新規のファンが増えていることも窺える。

「もちろん売上も重要ですが、具体的な数字よりもより良い音楽を長く届けられるアーティストになってほしいと考えています」

 同企画は活動5年目に突入する7月で終了。「今後もタイミングごとにワクワクする企画を打ち出していきたい」というから、次なる大胆な展開を楽しみにしたい。

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