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特集記事一覧 > OC TREND WATCH

(2012/06/18)

アプリ配布直後の5 月26 日、27 日に
開催されたロックフェス
「ROCKS TOKYO」 ではプロモーションの
ためブース出展も実施。

『ROCKFun』(ロックファン)「Google Play」
(旧Android マーケット)にてダウンロード可。
価格:無料 ・
対応端末:AndroidOS 2.2 以上 
※iPhone 向けアプリも今後提供予定

無料アプリで若年層ロックファンを刺激〜EMIとビクターが『ROCKFun』配信

 09年をピークに減少の続く音楽配信市場。そもそも同市場ではロックジャンルのシェアがCD市場と比べても極端に低い。そこで即効性のある対応策として新たなアプリが誕生した。それが『ROCKFun』だ。フェスシーズンを控え、熱の高まるロックシーンに登場した、若年層をターゲットにする同アプリの動向に注目が集まっている。

 EMI ミュージック・ジャパンとビクターエンタテインメントが5月25日、“邦楽ロック”に特化した無料アプリ『ROCKFun』の配信を開始した。ビクターエンタテインメント デジタルビジネス部長 今井一成氏は同アプリの目的を「これまで音楽配信のメインターゲットだった10代〜20代のファンにアプリを通じてロック情報を届けること」と語る。

「現状、CDの売上シェアに比べ、音楽配信、特に着うた等ではロックジャンルのシェアが極端に低いのです。一方で、夏フェスなどは年々開催数も増えて、若年層も含め、大変多くの観客を集めています。音楽配信は特に顕著ですが、ファンはいるのに売上に繋がっていない。この状況を打破したいと考え、アプリ企画の立ち上げに至りました」(今井氏)

 ただし1社だけでは、ジャンル自体のシェア拡大を目指していくのは難しい。そこで、今年、第2回となる自社主催フェス『EMI ROCKS』を成功させるなど“ロック濃度の濃い”EMI ミュージック・ジャパンに声をかけ、まずは2社でスタートすることとなった。

 同アプリではアーティストインタビューやライブレポートのほか、最新作のレビューなど、読み物系記事も充実しており、いわゆる雑誌メディアに近い内容。また、掲載するアーティストの楽曲はすべてレコチョクの楽曲販売ページにリンクが張られている。さらに、最もこだわったのが「先行試聴」だという。

「まずはモバイルでもキチンとロックに関する情報を伝えていくことを目指します。その上でレーベルが主導するメリットを最大限活かせる情報とは何かと考えたとき、辿り着いたのが、“どこよりも早い試聴”でした」(EMIミュージック・ジャパンデジタルセールス&ディベロプメント 部長・水島基博氏)

■フェスやライブを重視するアーティストを中心に展開

 また、その他にもメーカーの強みを発揮できる部分として、ライブ写真や動画コメント、活動情報などを掲載していくことはもちろん、「ここでもスピード感を重視していく」(水島氏)という。たとえばサカナクションの新曲「僕と花」についてのインタビュー、THE BACK HORNの最新アルバム『リヴスコール』の現場密着取材などをリリースタイミングで掲載している。

 なお、ひと口に“ロック”と言ってもその定義は難しい。そこで、 “夏フェスに集うファン”を意識し、「フェスやライブ活動に重きを置いているアーティスト」を中心に取り上げる。

「今後、ご賛同いただけるメーカーさんやアーティストが増えていくにつれて難しくなるかもしれませんが、当面は“ロックファン=フェスファン”という枠内でターゲットを絞り、配信の売上増を目指します。レコチョクやレコード協会の配信ランキングなどで、現状の3倍くらい、ロック系アーティストが登場することが目標です」(今井氏)

 09年をピークに売上減の続く音楽配信市場の回復の一助となるか、今後の動向も大いに注目される。さらに、「レコード会社が共同で取り組むことで、多くのロックファンに興味をもってもらいたい」と両社は口を揃えるが、このアプリが若年層に受け入れられ、ロックシーンの活性化にまで繋がれば音楽市場全体の未来をも明るく照らすことになるだろう。

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