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(2009/05/27)

全国のショップ店員が選ぶ「第1回CDショップ大賞 2009」決定

 昨年11月から投票をスタートしていた「第1回CDショップ大賞 2009」の受賞作がいよいよ発表となった。“現場から音楽を盛り上げて行きたい”という思いから生まれた初の試みは、どのような結果を残したのだろうか。

店員個々の票で選んだ矜持で現場のモチベーションも向上

 全国のCDショップ店員一人ひとりの投票で「お客さんに聴いてもらいたい」と感じた作品を選ぶ「第1回CDショップ大賞 2009」の結果が発表された。

 選考対象は、08年に発売されたすべての邦楽オリジナルアルバム。一次投票には148人のショップ店員が参加し、上位に入った29アルバムをノミネート作品として選出。さらにその中から二次投票を実施(101人参加)した結果、メディア露出をまったくせず、ショップやネットの口コミで話題を広げたポップユニット・相対性理論の『シフォン主義』が第1回大賞に、メジャーデビュー前夜の大橋トリオと、08年のJ-POP界を席巻したPerfumeが準大賞に輝いた。

CDショップ大賞リスト

 草の根的に盛り上がるインディーズ作品と超メジャーなアルバムが並列でノミネートされたのは、チェーンや店舗単位ではなく、個々の店員が票を投じるシステムならでは。実行委員長であるモナレコードの行 達也氏は、「もっと『CDショップが発信した』と実感できる作品が選ばれても良かったかもしれないとは思いますが、バランスのいい結果になったのではないでしょうか」と、第1回開催の実感を語る。

 そもそも、CDショップ大賞の発足には「ショップ店員一人ひとりの情報発信力を高める」という目的もあった。 「CDバブルの時代にはカリスマバイヤーと呼ばれる人たちが何人もいました。時代が違うとは言え、何かを発信しようとするスピリットがお客さんを呼ぶという根本は同じはずです」(モナレコード 行 達也氏/以下同)

 行氏は、CDショップ大賞を運営する「全日本ショップ店員組合」のサイトで、全国各地の名物ショップやバイヤーを訪れて紹介する企画を展開している。

 「データに基づいた陳列ではなく、“これを売りたいんだ!”という姿勢のある店にはファンが付いている。“あの店が薦めるなら”という信頼ですね。今はどの店も大変ですが、最終的に生き残るのはそんな店だと改めて思いました」

 現場の熱意から生まれた賞としては本屋大賞があるが、配本制度にある書店と違ってCDショップはバイヤーのセンスで商品を陳列することができる。そのシステムを店員個々がもっと面白がって活用すれば、CDショップはもっと魅力的な場所になるはず――そう行氏は語る。

 ともあれ第1回開催は、「自分たちが選んだ賞」という矜持から、大賞作品を店頭展開するなど店員個々のモチベーションを高めることに成功した模様。次回開催に向けて、投票はもちろん運営にもさらに多くのショップ店員が参加しやすい環境整備に取り組む意向だ。

 ショップ店員が一致団結して起こしたこのアクションは、配信やネットの定着でユーザーが音楽に触れる環境が激変する中、CDの存在意義や店舗のあり方を改めて考える好機になるに違いない。

CDショップ大賞

(取材・文/児玉澄子)

(ORICON BiZ5月25日号より抜粋)

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