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(2012/03/26)

スペースシャワーTV 多ジャンル時代に“音楽”に特化で視聴者増

4月1日付で組織改編を行うスペースシャワーネットワーク。放送事業とコンテンツ事業を二分して、新たにブロードキャスティング部門を新設し、放送事業の基盤強化を進めていく。スペースシャワーTVブランドを冠した2つのチャンネルで展開して約1年。“ 音楽”に特化しつつ視聴者増を果たした背景を探った。

スペースシャワーネットワークは4 月1 日付で主要組織改編と人事の異動を実施。旧スペースシャワー事業部門を放送事業とコンテンツ事業に二分し、放送事業に特化したブロードキャスティング部門が誕生。旧ミュージック&パブリッシング事業部門とスペースシャワー事業部内にあったライブ・イベント事業は統合されて、コンテンツ&コミュニケーション事業部門となる。



同社は、11 年の4 月1 日より“スペースシャワーTV”ブランドを冠した新チャンネル「100%ヒッツ!スペースシャワーTV プラス」(以下、SSTV プラス)をスタートさせ、「スペースシャワーTV」(以下SSTV)とともに、音楽専門の2 チャンネル体制をアピールしてきた。ミュージックビデオ専門のチャンネルだった「VMC」を「SSTV プラス」と名称変更し、K-POP、アイドルなども積極的に扱うことによってライトユーザーの獲得を目指した。

今回の人事で常務執行役員でブロードキャスティング事業部門長となる室峰嘉氏は、「2 つの音楽チャンネルを持つのはSSTV だけという存在感のアピールと、より多くの人たちに観ていただくという目的で、中身を一新。2 チャンネルともにスペースシャワーのブランド感を持たせることで、視聴者層をより広げていくことができました」と語る。

この視聴者数をアップするためにユーザー満足度を上げることはもちろんだが、視聴できる環境を増やすことも重視した。放送事業に特化した部署が生まれた背景には、そのための動きに注力していたことがあげられる。

「幅広いユーザーのニーズに応えるため、2 チャンネルの評価を高め、魅力を視聴者とプラットフォーム側に伝える必要がありました。某大手IP 放送のアンケートでは、SSTV、SSTV プラスが音楽ジャンルで1 位、2 位という結果を得ています」(室氏/以下同)

プラットフォーム側もそれに応え、4 月からはスカパー! e2 のメニューに「SSTV プラス」が加わることになった。約75 万の視聴世帯を一気に獲得し、11 年12 月までの231.9万世帯から、300 万を超える域にまで伸ばすことができた(※参考:SSTVの11年12月までの視聴可能世帯数は864.5万世)。

昨年6 月には、業務提携したKDDI の音楽サービス内に、音楽映像チャンネル『SPACE SHOWER LIVE Channel』を実験的にスタート(12 年3 月まで)。

「ライブハウスからの生中継や、イベント『SWEET LOVE SHOWER』の様子を配信するなど好評を得ることができました。現在はこのモバイル環境で視聴できるスタイルをさらに発展させたサービスの準備を進めています」

ここ最近、エンタテインメント番組をマルチデバイスから視聴するという新たなメディア展開によって、さらなる音楽市場の広がりも期待されている。そういった流れの中にあって、放送事業の基盤強化に特化した今回の動きは意味深い。CS チャンネルにおける多ジャンル化が目立つ中、“音楽”に特化する同社の動向が注目される。



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