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(2009/05/20)

プロモーション展開は「千の風になって」の経験から
ロングヒット中の樋口了一「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」

 樋口了一の「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」がロングヒットを記録している。昨年10月にリリースし、4/27付では最高位となる14位を獲得。大ヒットした「千の風になって」を彷彿させるロングセラーの理由を聞いた。

ラジオDJやリスナーの声を地道に繋いだ成果がヒットに

 シンガー・ソングライター樋口了一の「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」 がじわじわとロングセラーを続け、発売半年にして自己最高の14位をマークした。

 老いた親が子供へ宛てた手紙を、リアリティ溢れる日常風景とともに綴ったこの歌が最初に流れたのはラジオだった。「ラジオはDJ個人が出会った歌に対して、ある思いを持って紹介してくれるメディア。この歌は聴いた人に必ずや波紋を投げ掛けると確信していたので、DJやリスナーの方々の声を繋いでいくことが大切だと感じていました」(テイチクエンタテインメント 倉橋賢治氏/以下同)

 当初は8分22秒という長尺がオンエアの障害になるとも考えられた。しかし「フルで流してくれる、本当の意味で賛同してくれる人を探そうという思いで臨みました」。結果、ニッポン放送の上柳昌彦氏をはじめ次々とラジオDJにシンパがつく。あまりに胸を揺さぶる歌詞のため「聴くのが辛い」との反響が寄せられた際には、「辛い方はどうぞボリュームを絞って下さい」と言葉を添えてオンエアしたこともあった。

初動にこだわらない姿勢で消費されない歌を育てる

 ラジオのO.A.や全国キャンペーンのたびに公式HPへのアクセスが増え、多くの個人ブログに「樋口了一」の名前が書かれるようになった。「これだけ味方がいれば」との勇気を得て、満を持した形で3月にNTV系『誰も知らない泣ける歌』に出演。翌週、実に4ヶ月ぶりにランキングに返り咲く。また、NHK『おはよう日本』で特集された後に60位→28位に急上昇し話題となった。

ランキング推移

 こうしたごくシンプルなプロモーションを続けてきたのは、「口コミを作るのがこの曲の一番の宣伝施策」との考えから。その根底には、今やスタンダードナンバーになった「千の風になって」の宣伝を担当した経験から、「明日売れなくても、評価される日は必ず来る」という矜持があったという。

 「個人が消費する曲でなく、社会的な影響力のある歌だと思っていたので、初動はこだわりませんでした。今は求めてなくても、10年後に必要とする人もいるかもしれない。だったら僕らは動きを止めてはいけないという思いもモチベーションになりましたね」

 現在、樋口はどこへでも出張する『ポストマンライブ』を展開中。一般個人宅で歌ったこともある。一人ひとりに思いを込めて歌を届ける原点ともいうべきプロモーションで、時を超えて歌い継がれる曲へと育つことに期待したい。

 (取材・文/児玉澄子)

ジャケット
「手紙〜親愛なる子供たちへ〜」
(TECG-17)
1000円(税込)
08年10月22日発売

(ORICON BiZ5月18日号より抜粋)

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