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特集記事一覧 > オリジナル コンフィデンス特集

(2012/03/19)

音楽レーベルが仕掛けるオーディションの“今”

昨年から今年にかけて各音楽レーベル主催の大規模なオーディションが相次いで開催されている。ミュージシャンを目指す若者が減少しているとも言われるが、実際、以前と比較して応募する側に意識の変化はあるのだろうか。一方で、開催側は磨けば光り輝く原石を逃さないため、どのような新しい仕掛けを実施しているのだろうか。新人によるヒットが 生まれにくい時代のオーディション最新事情を探った。

ネットを駆使したオーディションも定番化

 11 年から12 年にかけて、音楽レー ベル主催のオーディションが相次い で開催されている。キューンレコー ドやキングレコードのように初の大 規模なオーディションを行う例もあ り、従来の新人開発に留まらず、野 心的に人材を確保していこうという 空気が業界全体にうかがえる。

 多数のオーディションが開催され るなかで、いくつかの傾向が見られ た。まずはプロダクションや他業種 など、他社とタッグを組んだオーディ ション。エイベックスでは声優プロ ダクションの81 プロデュースと声 優アーティストを募集。通常の募集 では集まりにくい人材を、組む相手 によってピンポイントに狙える好例 と言えるだろう。

 キングレコードはグループ会社で ある講談社の女性ファッション誌や 青年コミック誌と共同で歌姫オー ディションを開催。音楽とは異なる フィールドで応募を呼びかけること で、普段は音楽オーディションを意 識しない層にも訴求している。

 また近年は、携帯電話やPC など を駆使したオーディションも定番化。 例えば、審査の模様を動画サイトで リアルタイム配信したり(『REVO LUTION ROCK』)、エンタメ情報サ イト『ナタリー』を介したTwitter コ メントで敗者復活戦を展開したり (『キューンレコード20 イヤーズオー ディション』)などがある。若い層に 親和性のあるツールを活用すること で、“未来のファン”とアーティスト をいち早く結びつけている。

プロよりも読者モデル今の若者の志向

 ところで3 月5 日号のコラム「ヒッ トの理由」で亀田誠治氏が「CD デ ビューだけがアーティストの夢では なくなっている」と語っているが、「何 が何でもプロになりたい」というよ りも、思い出作りや自己表現のため にオーディションを受ける層も増え ているのだろうか。

 この傾向は高級アパレルよりもリ アルクローズ、プロのモデルよりも 読者モデルに憧れる現代の若者の志 向を象徴しているのかもしれない。  そんな時代を反映してか、育成を 目的としたオーディションが目立つ のも昨今の特徴。いきなり「CD デ ビュー」という負荷をかけるのでは なく、イベント出演などのミッショ ンを与えることで本人が秘めていた 可能性やモチベーションを引き出し ていく。この手法にはレーベル側と しても、最適なデビュータイミング を図れるという利点がありそうだ。

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