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(2009/05/15)

文庫本の売上好調! ベストセラー感動ドラマ2作品
旬の若手主演俳優による動員力にも期待

 現在の日本映画界は、アメリカ映画界同様、認知度の高い題材を優先して製作する傾向になっている。人気マンガの映画化やテレビシリーズの劇場版を凌いで、とりわけ製作ラッシュの状況を呈しているのがベストセラー書籍の映画化である。

 今年の注目は、上半期だけで3本が公開される、伊坂幸太郎の小説の映画化だろう。07年6月に公開された『アヒルと鴨のコインロッカー』が好評を博したことから、伊坂作品の映画化に拍車がかかったわけだが、既に3月には『フィッシュストーリー』が公開され、いよいよ代表作といわれる『重力ピエロ』が5月に登場する(4月25日より宮城県内先行ロードショー)。

 風変わりな兄弟の絆を軸に、仙台の街に頻発する落書きと放火事件の真相が紡がれる。斬新なプロットと軽妙な文体から浮かび上がる切ない感動が身上の原作だが、『鹿男あをによし』の脚本が評価された相沢友子の脚色のもと、『Laundry』の森淳一が瑞々しい映像と平易な語り口で、そのエッセンスを映像化している。

 製作はROBOTとアスミック・エースエンタテインメントが強力タッグを組み、加瀬亮と岡田将生という魅力的なキャスティングを実現。さらに“原作本持参割引キャンペーン”と銘打って、劇場鑑賞時に原作本を持参すれば、料金が一般で200円、学生で100円、それぞれ割引となる。08年の年間文庫ランキングで35位だった文庫本は、映画公開が近づくとともにランキングを上昇。公開後も長く売れることは間違いのないところだ。

「重力ピエロ」売上推移

 6月には同じく伊坂作品である『ラッシュライフ』も公開されるから、一層の相乗効果を図れるはず。文庫本売上の動きにも注目である。

 もう1本の5月公開作品は、単行本が08年の年間BOOKランキングにおいて19位となったノンフィクションの映画化、『余命1ヶ月の花嫁』だ。乳がんになったイベントコンパニオンと、それでも共に生きることを選ぶ男性との感動のストーリーは、もともとはテレビのドキュメンタリーとして放送され、大きな話題となったもの。『きみの友だち』などで知られる廣木隆一のきっちりした演出によって、単なる“泣ける映画”を超えた感動が評判になっている。主演が榮倉奈々と瑛太という、新鮮な顔ぶれなのも高評価の要因。この原作も映画公開にあわせて3月に文庫化され、4月下旬現在で9万部以上の売上を誇っている。

「余命1ヵ月の花嫁」売上推移

重力ピエロ 『重力ピエロ』
公開:5月23日 配給:アスミック・エース
(C)2009「重力ピエロ」製作委員会

(ORICON BiZ5月11日号より抜粋)

 

余命一ヵ月の花嫁

『余命1ヶ月の花嫁』
公開:5月9日 配給:東宝
(C)“April Bride”Project

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