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(2011/03/28)

「大人向け」「土地や歴史」の擬人化が人気

 「擬人化」が人気だ。古くから伝承される妖怪も擬人化のひとつでそれ自体は新しい手法ではなく、子ども向けのマンガやキャラクターにもよく見られるものだ。日本のみならず、海外では『きかんしゃトーマス』やディズニー・キャラクターなどがその一例だ。

 しかし、最近の傾向としては、「大人向け」で、概念や歴史など「物体として存在しないもの」が盛り上がりを見せている。「宇宙探査機はやぶさ」のドラマ性が擬人化され、多くの人の共感を呼んだことも記憶に新しい。また、京都のゲーム・マンガ・アニメ制作会社『MyBS』では、商品やサービス、企業などを擬人化するサービスを開始し、話題となっている。擬人化キャラクターのイラストや設定作成、そのキャラを使用したアニメ等のコンテンツの提供が、その内容だ。

 コミックでのヒットの先がけとなったのは、『ヘタリア Axis Powers』。同作は世界史をモチーフにしており、世界各国の風俗や風潮、気質や風土等を擬人化したコメディマンガだ。もともとウェブ展開されていたところ評判が高まり、コミック化やアニメ化されただけでなく、旅の会話帳やカレンダーなどの関連商品も人気を呼んでいる。

 3/21付のランキングでは、BOOK部門41位に『うちのトコでは 2』がランクイン。全国47都道府県を擬人化し、各県の風土や歴史、お国柄、他所から見たステレオタイプなどをネタにしている。県民性を擬人化した作品は数多いが、「独断」「偏見」という批判も少なくない。そんななか本書は、「ギャップを尊重しつつ楽しもうという温かい視点がある」「各県のキャラクターがしっかりしている」「地味な県にもきちんとスポットが当たっている」という点で、好評価を得ている。さらに、「子どもに読ませたら、地理の勉強にもなった」という学習面での効果を挙げる声も。

 県民性とは誰にとっても馴染み深いものだけに、ちょっとした占い感覚で楽しめるのも利点。新しい人との出会いが増えるこれからの季節に、会話の糸口として活躍してくれそうだ。

擬人化をテーマにして話題となった主な作品

『うちのトコでは 2』
『うちのトコでは 2』
もぐら・著
11年2月発売
1000円(税込)
飛鳥新社・刊

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