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(2011/01/24)

書店員の心もわしづかみ! イラスト効果も手伝い文芸書がヒット

  2010年12/20付のBOOKランキング26位にランクインした『謎解きはディナーのあとで』は、令嬢刑事と毒舌執事を主人公にした短編連作。本格ものの謎解きが、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いとともに楽しめると評判で、累積売上部数10万部突破を間近としている。

  2010年『週刊文春ミステリーベスト10』の国内部門10位入賞や、刊行前に書店員にパイロット版を配布した販売戦略など、ヒットを後押しする要素はいくつかあるが、特筆すべき点は装画だ。登場人物や物語のキーとなる物品が細かく描き込まれたビビッドな表紙イラストは、物語の世界観を絶妙に表現しており、“ジャケ買い”した読者も多いはずだ。

  装画を手掛けたのは、今をときめく中村佑介。ロックバンドのASIAN KUNG-FU GENERATIONの一連のジャケットを描いているイラストレーターとして知られている。赤川次郎の文庫作品をはじめ、最近のヒット作、森見登見彦『夜は短し歩けよ乙女』や、『謎解き〜』が連載されている小説誌『きらら』のカバーイラストも1年以上担当している。この間、同氏の人気は急上昇。09年にはイラスト集、10年はカレンダーを発売したほか、都内で初の原画展や47都道府県をまわる全国サイン会ツアーも行われた。

  本作に限らず、最近はおしゃれなイラストを表紙に配した書籍が増えている。書棚の見栄えが良くなるなどの理由から、書店で積極的に展開してもらえる、作品の世界観をより具体的に伝えることができる、普段は本を読まない若者層への訴求力が高まるなど、そのメリットは大きい。実際、『謎解き〜』はコミック好きの読者にも強く支持されたようだ。さらに、電子書籍化される際にもアプリのアイコンの役割を果たせるだろう。たとえば、表紙にイラストが使われた綿矢りさの『勝手にふるえてろ』や、LiLyの『こぼれそうな唇』などはすでに電子書籍化されており、アプリのアイコン効果もあって若年層の読者の獲得に成功しているようだ。

『謎解きはディナーのあとで』売上推移

綿矢りさ・著『勝手にふるえてろ』
綿矢りさ・著『勝手にふるえてろ』
(10年8月発売/1200円(税込)/文藝春秋)は、
9月1日にアプリ化(1000円税込)

 

LiLy・著『こぼれそうな唇』
LiLy・著『こぼれそうな唇』
(10年11月発売/1365円(税込)/小学館)は、
11月20日にアプリ化(1000円)


『謎解きはディナーのあとで』
『謎解きはディナーのあとで』
東川篤哉・著
10年9月発売
1575円(税込)
小学館・刊

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