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(2011/01/13)

コンテンツの新形態、アプリ化・リッチ化する音楽コンテンツ

 日本レコード協会の発表によれば、2010年第3四半期(7月〜9月)の有料音楽配信は、数量・金額ベースともに全体的な微減傾向が続いており、ケータイ音楽配信がやや頭打ちとなっているのが現状である。

 しかし、インターネット経由でのアルバムのダウンロードは、数量、金額ともに前年比を上回っており、実はここにこそ、スマートフォン向け音楽配信サービスのヒントが隠されているのかもしれない。バウンディが取り組むアルバムのアプリ化というトライもそのひとつだろう。

 このバウンディ版“アルバム型ミュージックアプリ”では、音源はもちろん、ビデオクリップや写真集、歌詞、ライナーノート、アーティスト周辺情報、SNSやTwitterとの連動機能など多彩な要素を実装することができる。いわばアルバムをCDとは位相の異なるリッチコンテンツとしてブラッシュアップしようとする試みであり、当然のことながら技術的にはシングルで行うことも可能。デジタルだからこそのマルチメディア化、また通信端末で動かすアプリケーションだからこそのソーシャル化が、これまでのアルバムという概念を拡張する新しいコンテンツの誕生につながる可能性は大きい。

“OCEANLANE”
iPhoneおよびiPod Touch向けアルバム型ミュージックアプリとして、 12月23日には、日本のロックバンド“OCEANLANE”の最新アルバム 「Urban Sonnet」をApp Storeで販売開始。

 一方、従来のケータイ向け音楽配信サービスの顧客を確保するための受皿を作る動きも本格化している。

 ミルモは、Windows Media DRM対応の音楽・動画アプリケーション「millmo Media Player」を、通信大手3キャリアのAndroid端末向けに提供を始めた。これは複数の音楽配信系コンテンツプロバイダー(CP)に対して、DRMに対応した音楽配信プラットフォームを提供するもので、アプリ上で音楽コンテンツを検索・購入できるよう整理してユーザーに提供する仕組みになっている。DRM管理の下、WMAやAACなどの様々な音楽フォーマットが購入・再生でき、PCとの同期にも柔軟に対応。音楽ファイルの再生や、PCの音楽配信サービスで購入した楽曲や、CDから取り込んだ楽曲などもこのアプリを利用する事により一元管理する事が可能となっている。

 「ユーザー側と権利者側がともに満足できるビジネスモデルを考えるとき、DRMというのはとても大事だと考えています。世界標準であるマイクロソフトのDRM技術を使って、アップルにおけるiTunesのようなアプリ兼プラットフォームのAndroid版を提供します、ということでご理解いただければ」(ミルモ代表取締役社長、横地俊哉氏)

 ケータイ・スマートフォン市場の中で今後、急激なシェア拡大が予測されるAndroid端末。そこへ移行するであろう従来型のケータイ端末の顧客を誘導し、囲い込むための戦略は、中期的な視野が現在、最も必要とされているものだろう。

【Millmo音楽プレイヤーイメージ図】
【Millmo音楽プレイヤーイメージ図】
コンテンツプロバイダー(CP)はMillmoプレイヤーにアップすれば、キャリアを超えて配信が可能。ユーザーはDRMのかかったデータをDLすることになるが、CP側で設定された制限回数までは他デバイス(PCなど)へもコピー可能になる。

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