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(2010/11/30)

「宇宙の謎が分かる」―高度なテーマも“分かりやすさ”でヒット

 小衛星「はやぶさ」が地球に帰還した6月以降、そのドラマチックな物語は多くの人の感動を呼び、たちまちブームとなった。宇宙そのものに関心を持った人も多く、書店でも「宇宙関連書籍」というくくりでコーナー展開されていた。しかし宇宙というテーマ自体が難しいせいか、ヒット作が生まれることは少ない。

 そんななか、『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』(10年9月発売)は発売以降着々と売り上げを伸ばし、ついに11/15付のBOOKランキングではTOP10入りを果たした。素粒子物理学の基本を説明しながら、「宇宙はどのようにできたのか」という壮大な疑問に挑む物語。素粒子という難しい内容にもかかわらず、なぜ売り上げが伸びているのか。ポイントは「講義のような分かりやすさ」にある。

 著者の村山斉は、世界トップレベルと言われる東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)の初代機構長も務めた物理学者。超対称性理論や初期宇宙などを研究テーマに、高度で最先端の情報を研究するトップクラスの人物だ。その一方で、各地で講演活動なども行っている。幻冬舎の編集担当者は、「とてもお話上手な方。専門的な内容を、日常的な比喩を交えたり、冗談を交えて説明したりするので、引き込まれてしまう」という。

 そのような特徴から、本書は文体を語り口調にした。難しい話題でも、講義を聞いているかのように分かりやすく、すんなり頭に入るのだ。

 池上彰が経済を分かりやすく解説してくれるように、またマイケル・サンデルが哲学という難しいテーマを日常にたとえて問うように、村山斉が宇宙の世界を本書で講義してくれる。読者はそれを聞くように、楽しみながら知識を深めることができるのだろう。

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』売上推移(11/15付)

『宇宙は何でできているのか〜』客層

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』
『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』
村山斉・著
10年9月発売
840円(税込)
幻冬舎・刊

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