ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

ニュース一覧 > CLOSE UP

(2010/10/18)

東野圭吾の新刊は“いきなり文庫”今後の文庫の可能性は?

 10/4付の書籍ランキングの上位にランクインした作品を見ると、20位内にランクインした文芸書は8位に伊坂幸太郎の『マリアビートル』、16位に海堂尊の『アリアドネの弾丸』の2作のみ。文芸書が売れない時代、とはずいぶん前から叫ばれてきたが、ここ最近のランキングを見るとますますその色が強まっている。

 そんななか、東野圭吾が10月15日に発売した新刊『白銀ジャック』は、“いきなり文庫”として注目されている。発刊元である実業之日本社が『実業之日本社文庫』として文庫ジャンルへ参入する第1弾のラインナップのひとつに含まれている。同作は同社が発行する『月刊ジェイ・ノベル』で連載していた作品。大抵は連載後に単行本化し数年後に文庫化する流れだが、今から約3年前、連載前の打ち合わせで同社の文庫ジャンルへの参入を知った東野氏のほうから“いきなり文庫化”の提案があったという。

 同社文芸出版部の高中佳代子氏によると、東野氏は「単行本を購入せず、文庫化を待つ読者は多い。どうせ文庫化するのなら、最初から文庫で発売してもいいのでは」という考えだという。東野氏クラスの著者ともなると単行本でも利益が見込めるため、協力できそうな出版社が少なかったが、同社の文庫ジャンルへの参入のタイミングもあったことから、この企画が進んだという。

 単行本にもパッケージとしての魅力は十分あるが、文庫化すれば購入者の幅は広がるだろう。また同氏は、「電子書籍時代に、紙で対抗できるのは文庫なのでは」とも説明する。電子書籍は単行本より比較的安価な設定になっているため、文庫なら価格面で電子書籍に対抗できるだろう。それに電子書籍市場が広がっているものの、紙で読む人がいなくなるわけではない。

 今後は電子書籍の動向と合わせて、各社の文庫の動向も気になるところだ。

10/4付のBOOKランキングTOP20

『白銀ジャック』
『白銀ジャック』
10年10月15日発売
東野圭吾・著
680円(税込)
実業之日本社・刊

Go to Page Top


週刊『コンフィデンス』とは

@音楽・映像・書籍のランキング&マーケット動向
Aエンタテインメント市場の調査・分析
B人気作のヒット分析
C業界キーマンのインタビュー

などが網羅できる定期購読誌です。


コンフィデンス 雑誌購読のお申し込み

 

Go to Page Top