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(2010/09/22)

3D映像を活かせるのはホラー作品?

 3D映像技術の歴史は意外なほどに古く、一説には19世紀にはすでに存在していたという。1950年代の第1次ブーム、『ジョーズ』などが話題となった1980年代の第2次ブームを経て、2010年、3Dは3度目のブームが到来。この秋だけでも国内で10作品が公開予定だ。3D本格普及の足掛かりとなるのは、どの作品か、秋公開の3D作品を総ざらいする。


■3Dを活かす王道ジャンル、大ヒット・ゾンビホラーが登場

 今年上半期より、映画興行は3D作品がイニシアティブを握りつつある。3D興行のインフラが整っている全米では、3D大作が興行収入のトップに居座ることが珍しくなくなったし、日本においても『アバター』や『カールじいさんの空飛ぶ家』、『アリス・イン・ワンダーランド』に『トイ・ストーリー3』などがヒットを重ねている。料金が通常より高いことで興行収入が上がりやすいこともあり、3D作品への期待は大きく、アメリカばかりか日本でも製作の気運が高まっている。

 夏の興行でも『エアベンダー』、『トイ・ストーリー3』や『ヒックとドラゴン』、『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』がしのぎを削っているが、この秋以降も作品が目白押しだ。なかでも3Dの原点である、飛び出す恐怖を活かしたホラー、サスペンス系に話題作が多い。

 まず9月10日から公開となる『バイオハザードIV アフターライフ』だ。日本発のアイデアから生まれたこのシリーズは着実にヒットを重ねているが、監督のポール・W・S・アンダーソンは、この第4弾から3D作品に挑む。それも後処理で3D化するのではなく、『アバター』と同じく3Dカメラでの撮影を謳っている。東京をはじめゾンビ化した人間がうごめく都会がくっきりと映像化されていく。

『バイオハザードIV アフターライフ』
『バイオハザードIV アフターライフ』
公開:9月10日
丸の内ピカデリーほか、全世界同時公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 同様に、シリーズものでは全米興行収入がナンバーワンとなった『ソウ』シリーズも流行に乗り遅れていない。アメリカではハロウィン、日本では10月30日公開となる『ソウ ザ・ファイナル 3D』はホラーの究極を目指すとの掛け声のもと、衝撃シーンの数々が飛び出してくる。このほかにも日本ではまだ配給未定だが、1978年作をリメイクした『ピラニア3D』などもあり、ホラーは多士済々だ。

『ソウ ザ・ファイナル 3D』
『ソウ ザ・ファイナル 3D』
公開:10月30日
TOHOシネマズ六本木ヒルズほか、全国ロードショー
配給:アスミック・エース
(C) 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.


■CGアニメ、ファンタジー、リメイクまで多彩なジャンルが公開

 CGアニメーションでは、キャスリン・ランスキーのファンタジー小説を『ウォッチメン』のザック・スナイダーが監督した大作『ガフールの伝説』が10月1日、とぼけたキャラクターが愛らしい『怪盗グルーの月泥棒3D』が10月29日に、それぞれ公開される。ピクサー・スタジオのヒット作に肉迫できるか、成り行きが注目されるところである。

 さらに11月19日には、全世界でヒットが間違いなしと言われるシリーズのクライマックス、『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』が全編3D映像で登場。来年夏の最終作『〜PART2』の公開まで興味を維持すべく、多彩なプロモーションをはじめ、さまざまな戦略をとるという。2作ともセンセーションを呼ぶのは必至。

 日本映画界も負けてはいない。大ヒットシリーズ『海猿』の完結編『THE LAST MESSAGE 海猿』が、特撮を駆使した迫力たっぷりの海難シーンを3D映像に焼き付けて登場。前作が大ヒットしているだけに、大いに期待されている。

 深夜のテレビシリーズとして人気を呼んだ『牙狼<GARO>』が、フルデジタル3D映画として甦ったのが、10月30日公開の『GARO THE MOVIE RED REQUIEM』だ。シリーズの原作者である雨宮慶太が監督を務め、リアルなダークヒーローのドラマとしてスタイリッシュに仕上げている。シリーズのコアなファンも多く、興行的には堅いだろう。

 00年に公開されてセンセーションを巻き起こし、大ヒットした『バトル・ロワイヤル』も3Dとなって甦る。11月20日からの公開で、藤原竜也、柴咲コウの若き姿が立体画面で堪能できる仕掛け。こうした試みは今後、多くなりそうだ。

 ちょっと頭をひねるのが『劇場版3Dあたしンち 情熱のちょ〜能力♪母大暴走』だ。けらえいこの人気コミックで、まったりしたテレビアニメが人気だったが、まさかの3D化。これも注目である。

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