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(2010/08/25)

読者と書店スタッフが売った、無名新人作者の『進撃の巨人』

 無名の新人作家、諫山創による『進撃の巨人』というコミックが売れている。わずか2巻までしか発売されていないにもかかわらず、すでにシリーズ累計売上部数は14.5万部(8/9付)を売り上げている。読者や書店スタッフによる口コミや店頭でのコーナー展開で急速に売り上げを伸ばしているのだ。

 講談社『別冊少年マガジン』で連載中の本作。口コミとなる大きな理由は斬新なストーリーだ。巨人がすべてを支配する世界で、巨人の餌と化した人類の絶望的な闘いを描く。人間が巨人に食べられる様子なども描かれており、ビジュアルも強烈だ。ここ最近、「日常系」「ほのぼの系」といった作品が話題になっていた中で、このインパクトは大きい。

 有隣堂ヨドバシAKIBA店では、1巻発売時から手作りPOPを設置するなどしてコーナー展開を行っていたところ、次第に売れ始め、ついに品切れ状態に。他店でも品切れが相次ぎ、講談社はあわてて補充し、店頭用のPOPを用意したという。同店コミック販促担当の水野結花氏は「気になる作品ではあったが、これほど売れるとは思わなかった」と語る。

 それにしてもこれほど読者や書店スタッフを突き動かした作品の魅力は何か。同氏は「表紙のインパクトや内容の面白さに加えて、まだ2巻までしか発売されていないことから試し買いができる。作者は新人でまだ23歳。若手を応援したいというコミックファンも多いのでは」と分析する。

 また、連載は少年誌にも関わらず、30代以上の『モーニング』世代の購入者も多いという。その理由を「作風に懐かしさを感じる人もいると思う」(水野氏)と語る。たとえば、かつて連載当初から話題となった『ドラゴンヘッド』のように、歴代の先読みできないパニックアクションものに近いノリがある。

「本当に面白い作品は、読み手が動かす」と言われるが、本作はまさにその一例と言えよう。今後の動向に期待したい。


有隣堂ヨドバシAKIBA店で展開中のコーナー。“グロい”表紙のインパクトは大きい


『進撃の巨人 1』
10年3月発売
諫山創・著
440円(税込)
講談社・刊

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