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(2010/08/23)

ラノベでヒット中。「残念系」小説とは!?

 美人なのに性格に難あり。“リア充”(リアルな生活が充実している)に見えて実は大きな秘密が――そんな「残念」な人物たちが登場するライトノベルが、近ごろ人気だ。帯にも「残念系青春」とうたい、「残念さ」を前面に押し出しているのが、『僕は友だちが少ない』だ。先週の文庫ランキングでは、最新巻4巻が2位に初登場。売上を見ても、2巻が初動0.7万部・最高位29位、3巻が初動3.5万部・最高位3位、そして4巻が初動4.5万部・最高位2位と、巻を重ねるごとに注目度が高まっていることがわかる。

 主人公は、クラスで浮いた存在の男子生徒・小鷹。小鷹は、彼同様に浮いた存在の女子・夜空が友だちをつくるために創設した部活「隣人部」に無理やり入部させられる。そこには、ひと癖ある女子生徒たちが次々と入部してきて――。隣人部の女生徒たちは揃って美形ながら、「ナチュラルに」サディストだったり女王様風だったりと「残念」なタイプばかりで、一様に友だちがいない。

 発行元のメディアファクトリー・栗田晃宏氏(MJ文庫J編集部)は、作品についてこう語る。

 「ことライトノベルに関しては『魅力的なキャラクターありき』という部分が大きく、通常は読者の憧れとなるような存在として描かれます。今作に関しては、憧れというよりは親しみを覚えてもらえたいという狙いがあり、『残念』というキーワードに沿ったキャラクターたちをフィーチャーしました」

 また、「残念」という言葉に関しては、ダメ・バカ・アホなどという直接的な否定表現でなく、やわらかくて絶妙なニュアンスがある」(同氏/以下同)という。この言葉のニュアンスを大事にし、「残念だけどかわいい」「かわいいけど残念」と感じてもらえるようなキャラクターづくりに注力しているそうだ。

 ちなみに、「残念」なキャラクターの物語で忘れてはならないのが、もう1作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』だ。こちらは、「残念」な妹とその兄との関係を描いたコメディ。現在6巻まで発売されており、各巻10万部以上を売上げる人気シリーズである。10月にはアニメ化、さらにゲーム化も予定されており、ますます人気に拍車がかかりそうだ。

『残念系』で人気の主なライトノベル

『僕は友だちが少ない 4』
『僕は友だちが少ない 4』
10年7月発売
平坂読・著
ブリキ・イラスト
609円(税込)
メディアファクトリー・刊

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