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(2010/08/12)

“ひと工夫”でヒットにつながる、人気小説のコミック化

 『魔王』の伊坂幸太郎、『屍鬼』の小野不由美、『告白』の湊かなえなど、話題の小説が原作のコミックが増えている。

 7/26付で34位にランクインした『Waltz』は、伊坂幸太郎の小説『魔王』をコミック化した『魔王JUVENILE RE MIX』のスピンオフ作品。伊坂幸太郎の書き下ろしで、小学館『ゲッサン』で連載中だ。3月に1巻を発売し現在2巻。シリーズ累積で6.3万部を売り上げている。

 本作は、『魔王』に登場した殺し屋の蝉を主人公とした殺し屋たちの物語を描く。若者からも支持されている伊坂幸太郎の作品とだけあって、小説を読んだことのある読者も多いようだ。

 76位(7/26付)の『屍鬼』は小野不由美の同名ホラー小説をコミック化した作品。8巻までの累計で95.5部を売り上げる人気ぶり。集英社『ジャンプSQ.』で連載中のほか、CX系の『ノイタミナ』枠でアニメも放送中だ。コミックでは、原作では深く掘り下げられなかった人間関係が描かれていたり、キャラクターがパンクやゴシックを思わせるファッションをしていたりと、コミックだからこそ楽しめる要素もうまく盛り込んでいるため、若い世代の読者も取り込んでいる。

 映画化でも話題となった湊かなえの『告白』も公開前の5月にコミック化しており、7/26付で累積6.4万部を売り上げている。小説にも映画にもないオリジナルの内容で描かれており、とくに原作とは違うラストシーンが印象的となっている。

 「人気小説のコミック化はヒットしない」と言われたのはもう昔。世代や年齢を問わず自由にコミックを楽しむ読者が増えたことや、「人気小説は気になるが活字を読む時間がない」という人にもコミック化は丁度いい。一方で、作品をコミック化することで別の楽しみ方が提供できる、と考えるようになった小説家が増えたこともあるだろう。小説の持ち味を活かしつつ、アレンジを加えてコミック化することがヒットの背景にあるようだ。

主な有名原作者のコミック

『Waltz』2巻
『Waltz』2巻
伊坂幸太郎・原
大須賀めぐみ・画
460円(税込)
小学館『ゲッサン』・刊

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