ヒットがみえるエンタメマーケット情報サイト

  • ORICON BiZ onlineのご案内
  • お問い合わせ
  • サイトマップ

ニュース一覧 > CLOSE UP

(2010/06/14)

UM社のCD需要創出&拡大施策

「SA-CD〜SHM仕様〜」第1回発売全19タイトル

■高音質に対する潜在的なニーズにしっかりと応える

 日本ビクターとの共同開発によって08年に高音質CD「SHM-CD」を世に送り出したUM社が、さらにハイエンドな商品となる「SA-CD〜SHM仕様〜」シリーズを6月30日より展開していく。99年に規格化されて以来、オーディオファンから根強い支持を集めてきたSA-CD。近年は通常のCDプレーヤーで再生可能な“ハイブリッド型”が主流となるなかで、高音質を追求するユーザーからの“SA-CD本来の姿”を求める声に満を持して応えるかたちで開発されたのが、その進化版といえるSHM仕様だ。マスターを厳選し、反射率をより高く確保すべくシングルレイヤー型を採用。透明性や流動性に優れる液晶パネル用ポリカーボネート素材をボディに使用し、レーベルには音匠仕様を採用するこだわりである。同社の飯塚義典氏によればリリース作品数こそ僅かだが、SA-CDは堅調な売上実績を示しており、1000〜2000枚で好セールスといえる通常のクラシック作品にあって、SA-CDの中にはオーディオ店経由で5000枚以上の売上を記録するものもあるという。こうした高音質に対する潜在的なニーズにしっかりと応えることが、同シリーズ立ち上げの目的であると飯塚氏は語る。

 「レコードメーカーがリリース展開を縮小した結果、SA-CDユーザーの足がCDショップから遠のいてしまったのは事実です。その反省から、今回はオーディオ店のみならず、CDショップでも積極的に拡販に努めていきます」(飯塚氏)

 4月21日に実施した先行試聴会に招いたオーディオ評論家や専門誌スタッフからの情報発信を起点にして、同シリーズはすでに大きな反響を呼んでいる。ネットを通じたこれらの口コミをプロモーションの核に据えながら、店頭においてもコーナー展開や試聴機会の拡充に努め、認知最大化を図っていくという。

 6月30日の第1回発売では、ロック/ポップス、ジャズ、クラシックの3ジャンルから厳選した全19タイトルをリリース。以後、ロック/ポップスが5、クラシックとジャズが各3というおおよその編成で、毎回10〜12タイトルを隔月でリリースしていく予定だ。

『〜ジャクソン5』『〜メガ・ヒッツ』
写真左が『〜ジャクソン5』、同右が『〜メガ・ヒッツ』。
社内での愛称である“レジ横くん”あるいは“吊り下げくん”
という呼び名が、一般に広く普及するか注目だ

■販路拡大でタッチポイント創出、ローソンでの展開も決定

 セグメントされた“違いの分かる”ユーザーの需要を満たすCD拡販施策とは対極のアプローチとなるのが、6月23日より展開する『コンパクト・ベスト』シリーズ。こちらは、同社を代表する人気アーティストの大ヒット曲や最新タイアップ曲を「4曲収録・税込500円」でCD化した、パッケージ商品の新機軸だ。

 配信よりも安い「1曲=125円」という強力なセールスポイントはもちろんだが、同社がユーザーへの訴求にあたって重視するのはそのタッチポイント。初回分は“10枚箱入りパッケージ”として出荷される同シリーズは、レジ横に置かれたり、レジ上から吊り下げられて販売されることを目的にしている。ライト層が主なターゲットであるため販路も拡げ、6月29日からは全国の「ローソン」500店舗での展開が決定。書籍ラックの前面に据え置かれるかたちで販売される予定だ。

 「収録曲の構成や販路から他ジャンルの商材とのコラボに至るまで、アプローチの可能性を無限に持っているのがこのシリーズの特長です。今後、ラインナップを拡充し、より効果的な商品展開を模索していくなかで、継続的に進化させていきたいと考えています」(飯塚氏)

 CD需要の拡大、ひいてはパッケージ文化の死守のためならあらゆる努力を惜しまない姿勢を貫くUM社。同社による新たなパッケージ革命が大きな実を結ぶことを期待したい。

飯塚義典氏
飯塚義典氏
ユニバーサルミュージック
ユニバーサルインターナショナル
制作編成部 カタログ・マーケティング本部 本部長 兼 販促部 部長

Go to Page Top

Go to Page Top