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(2010/04/16)

ホームズとアリスが実証した「往年の人気者」復活法

 一般的に認知度の高い題材を映画化することは、ヒットを狙ううえで大きなメリットになりうる。世界各国の映画界が人気コミックや大ヒットテレビシリーズ、ベストセラーの映画化作品を量産しているのはそうした理由によるものだが、あまりに数が多く、観客にとって新鮮さが薄れ、過剰気味になっている感がある。


■ヒットの成否を分けるもの

 こうした風潮のなかで、今度は誰もが知っているヒーロー(ヒロイン)に脚光を当てる戦略が生まれてきた。アメリカで『アバター』に拮抗するほどの健闘をみせた『シャーロック・ホームズ』がその筆頭だ。従来の推理力を前面に押し出した頭脳明晰な名探偵像を覆し、肉体も駆使するヒーロー像に仕立て上げたのが成功の要因。プロデュースを『リーサル・ウェポン』4部作や『マトリックス』3部作で知られるジョエル・シルバーが担当したことで、刑事アクションものの定番である、相棒ワトソンとのバディ・ムービーの一面も加味し、シリーズ化は確実視されている。

 いわば“手垢のついた”キャラクターを題材にするからには、新たな魅力が付加したことをアピールすることが肝要であることを『シャーロック〜』は証明したかたちとなった。『アバター』の後を受けて全米でヒット街道を驀進した『アリス・イン・ワンダーランド』も、アリスを19歳に設定し、ワンダーランドの戦う救世主に変貌させたことが、3D映画の話題以上に歓迎されたと受けとめられている。

 好対照なのが、同種の趣向で有名ホラー・キャラクター“狼男”を甦らせた『ウルフマン』(日本公開は4月23日)だ。ベニチオ・デル・トロやアンソニー・ホプキンスという演技派を揃え、内容的にも重厚かつ充実の内容ながら、あまりにも「正攻法」で押しすぎたために、かえってアメリカの観客には受けなかった。


■日本でもヒーロー復活の気運

 アメリカ映画界は今後も『グリーン・ホーネット』や『キャプテン・ロジャース』といった古典的ヒーローの復活に動いている。いずれも現代にふさわしい、オリジナルに新たな趣向を盛り込むことを重視したつくりになっているという。

 日本でもこうした古くからのヒーロー/キャラクター復活の気運はある。勝新太郎の当たり役を、香取慎吾主演で新たなイメージで映像化した『座頭市 THE LAST』や、伝説的な人気アニメーションの実写化『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、あるいは塚本晋也の名を世界に知らしめた人気キャラクターの3度目の映像化となる『鉄男 THE BULLET MAN』も範疇に入る。いずれも作品の成功は、キャスティングのみならず、どんな新味が打ち出せるかにかかっている。

『アリス・イン・ワンダーランド』
『アリス・イン・ワンダーランド』
公開:4月17日
配給:ディズニー
(c) Disney Enterprises,Inc. All Rights Reserved.

『ウルフマン』
『ウルフマン』
公開:4月23日
配給:東宝東和
(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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